明治「きのこの山たけのこの里サステナブル宣言」発表。のべ1億人に環境意識を伝える

株式会社明治は、ロングセラーのチョコレート菓子ブランド「きのこの山」の発売50周年を迎えるにあたり、ブランドを支えてきたすべての方への感謝を込めたさまざまな企画を展開予定です。

その一環として、ブランドの原点である“里山”の大切さと商品の主原料であるカカオの持続可能な生産・調達に向けた取り組みを啓発する活動『きのこの山たけのこの里サステナブル宣言』を発表しました。

この宣言では「みんなに、おいしく、おもしろく。」をキャッチコピーに掲げ、商品の背景にある自然環境の保護や持続可能なカカオ生産に関する取り組みを、延べ1億人に伝えることを目標としています。

きのこの山・たけのこの里のブランド背景とCSRの関係

1975年に発売された「きのこの山」は、「ほっと一息つけるお菓子本来の魅力を届けたい」という想いから、多くの人が幼少期に体験する日本の自然や里山の風景をモチーフに誕生した菓子。以来、兄弟ブランドである「たけのこの里」とともに、半世紀にわたり愛され続けています。

里山は食料や木材といった自然資源を育む場であり、環境保全や生物多様性の維持に欠かせない存在。しかし都市部への人口集中や生活スタイルの変化により、里山の自然環境が失われつつあるのも事実です。

そこで、明治は「きのこの山」「たけのこの里」というブランドのストーリーとともに、里山の重要性を伝える啓発活動を実施し、環境保全の意識を高めることを目指しました。

具体的なCSR活動の内容

「きのこの山たけのこの里サステナブル宣言」では「持続可能なカカオ生産への取り組み」「里山体験イベントの開催」「木材を活用したオリジナルグッズの制作」という三つの柱を軸に活動を展開していく予定とのこと。

持続可能なカカオ生産の支援として明治は、2006年から「メイジ・カカオ・サポート」を実施しています。このプログラムではカカオ農家への技術支援や教育の実施、公正な取引価格の推進、井戸の設置や学校備品の寄贈などの生活環境の向上支援を行い、カカオ農家の生計を安定させるだけでなく、環境に配慮した持続可能な農業を実現しようとしています。

こうした取り組みを消費者にも広く知ってもらうため、2025年3月頃から商品のパッケージに「メイジ・カカオ・サポート」の情報を掲載する予定です。

里山体験イベント「きのこたけのこ里山学校」では、自然とのふれあいを通じて環境保護の意識を高める機会を創出。里山での自然遊びや地域の食材を使ったカレー作りを通じて、参加者が里山の恵みを学びながら、環境保全の大切さを実感できる場を提供します。

さらに里山の自然をより身近に感じてもらうため、木材を再利用したオリジナルグッズを制作し、ノベルティとして配布。特製スリーブケースや木製うちわなどのアイテムを通じて、消費者が日常の中で里山を意識し、環境保護への関心を深めてもらえそうです。

環境省での公開報告会とアンバサダー就任

2025年2月13日(木)には、環境省で「きのこの山たけのこの里サステナブル宣言」の公開報告会を開催。この場には、明治ホールディングス株式会社の常務執行役員CSO松岡伸次氏や、株式会社明治のグローバルカカオ事業本部長 萩原秀和氏が登壇し、明治グループのサステナブルな活動について説明しました。

今回の取り組みのアンバサダーには、俳優の森崎ウィンさんが就任。森崎さんは里山を舞台にした作品に出演した経験を持ち、環境問題に対する意識を高める役割を担っています。報告会では里山保全の重要性についての自身の考えを述べるとともに、木で作られた特製名刺を使った初めての名刺交換を行い、里山を身近に感じる体験となったことを語りました。

CSR活動の意義と影響

明治の「きのこの山たけのこの里サステナブル宣言」は、環境保全の取り組みにとどまらず、企業価値の向上や消費者との関係強化にも貢献しそうな施策。近年、環境問題への関心が高まる中で、企業のサステナブルな取り組みに対する消費者の期待も大きくなっています。今回のように、ブランドの世界観とCSR活動を結びつけることで、消費者の共感を呼び、商品の価値を高めることができるでしょう。

また、「1億人に伝える」という目標のもとで展開されるこの活動は、環境意識の向上だけでなく、持続可能な社会の実現にも貢献しそう。企業が主体となって環境問題に取り組むことで多くの人々の意識が変わり、行動につながることが期待されます。

今後の展望

明治の「きのこの山たけのこの里サステナブル宣言」は、ブランドの歴史と環境保全を結びつけたCSR活動として注目される取り組み。多面的なアプローチで環境意識の向上を目指しています。

このような活動は消費者とのつながりを深めるだけでなく、持続可能な社会の実現にも貢献する可能性を秘めているもの。CSR活動を通じて企業価値を高める明治の姿勢は、他企業にとっても参考となる好例といえるでしょう。企業と消費者が一体となって取り組むことで、より良い未来の実現が期待されます。

その他のCSR事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=28
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/

ランキング

最近見た記事

最新記事

すべて見る