少しずつ消滅していくサッカージャージ その理由とは?

太平洋に浮かぶ人口およそ4万人の小さな島国・マーシャル諸島の代表サッカーチームは今なおFIFAによって認められておらず、国際大会などに出場することができません。地球温暖化が原因で毎年上昇している海面水位が原因でいずれは海の底に沈んでしまうとされる同国民にとって、いち早くチームを正式な代表として認めてもらわないとマーシャル諸島のサッカーは世界の目に触れることなく消えてしまうかもしれないのです。この状況を変えるため、マーシャル諸島サッカー連盟は文字どおり“徐々に消えていく代表ジャージ”を制作し、SNS上での啓蒙活動を行いました。

“NO HOME JERSEY(いつかなくなるホームジャージ)”というタイトルで公開された施策は、マーシャル諸島が誇る美しい海とそこに住む生き物たちをあしらった、白とオレンジが印象的な美しいサッカージャージを紹介。一見するとそれで終わりかと思いきや、SNS上で1枚、また1枚と新しい画像が投稿されていくたびにそのジャージの一部が少しずつ失われてしまうのです。最初は「綺麗なジャージ!」をはじめとしたポジティブなコメントが集まっていたものの、企画の意図が見えてくるにつれ徐々にSNS上のコメントも「このジャージを守らなければいけない」という内容のものへと変化していきました。

企画に携わったマーシャル諸島サッカー連盟のマーケティング責任者・Mark Webb氏は「この国の消滅はもう避けられないかもしれない。でも、このジャージがなくなってしまうことは皆さんの協力次第で回避できます」と切実なコメントを残し、小さな島国の大きな夢を叶えたいという願いを力強く語りました。

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