HEP FIVE、3年間育成した生木ツリーを再活用。持続可能なクリスマスを実現したCSR施策

大阪・梅田のファッションビル「HEP FIVE」は、2024年11月15日(日)、環境に配慮した特別なクリスマスツリーを公開しました。このツリーは2021年に同施設で使用した生木のクリスマスツリーを再利用したものです。

北海道から関西へ。生木ツリーの再生プロセス

2021年にHEP FIVEのクリスマスを彩ったツリーは、北海道・とかち地方で育てられた希少なプンゲンスという品種。役目を終えた後このツリーは兵庫県宝塚市に運ばれ、日本三大植木産地の一つであるこの地で再生への挑戦が始まりました。

この育成を担ったのは、創業150年を誇る「甚平植木」の今里健吾氏。通常7mを超える大木は根が広範囲に張り巡らされているため、掘り起こしや移植には枯死のリスクが伴います。


※今里健吾氏

しかし土壌改良や剪定、高温対策の害虫駆除などの徹底した管理により、2021年時点で7mだったツリーは2024年には8mに成長。約3年という短期間で見事に再生を果たしました。

北海道と関西では環境条件が異なるため、現地の気候に合わせた丁寧なメンテナンスが欠かせません。今回の成功は甚平植木が長年培ってきた技術と知識の結集であり、日本でも稀な事例となっています。

生木ツリーと生産者への貢献

生木のクリスマスツリーは山から伐採された木ではなく、畑で計画的に育てられたもの。とかち地方の生産者は「木を積極的に使用することは生産者支援につながり、木にとっても最高のステージを提供することになる」とのこと。

ツリーとして活用された木は、まさにその言葉を体現するかのように、来館者に温かな時間を届けています。

また生木を再利用することで伐採後の木を無駄にせず、再び役目を持たせる新たな循環型の価値観が提案されました。こうした取り組みは環境への配慮だけでなく、木材生産者の持続的な経営にも貢献しているでしょう。

HEP FIVEと循環型クリスマスの未来

今回の取り組みは持続可能な未来への可能性を示す重要な事例。華やかなクリスマスツリーの裏には関西の植木産業や地域社会との連携、そして3年に及ぶ地道な育成の努力がありました。

HEP FIVEが実施した生木ツリーの再利用は、企業と自然が共生する新たなモデル。こうした循環型の取り組みが広がり環境問題への関心が高まる中、企業と消費者が共に未来を考える動きが加速することが期待されます。

このクリスマスシーズンHEP FIVEのツリーは、ただの装飾を超えた社会的意義を持つ存在として、多くの人々の心に響くものとなりそうです。

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