「ただの事実」と「意味のあるデータ」は違う! 米・SaaSのCM

世界中で8000を超える企業に導入されているFactSetはさまざまな金融データとその分析方法を提供するサービスで、業界を問わず企業の成長に貢献しています。大量のビッグデータも、有意義な分析がされなければただの数字の羅列である……そんな尖ったメッセージを伝えるために同社が公開したのは“とにかく事実を羅列することで論破したかのように立ち振る舞う面倒くさい人”を主役に置いたCMでした。

“Not Just the Facts(ただ事実を述べるだけではない)”というCMは2バージョンあり、一方ではエレベーター内に閉じ込められてしまった人々に対して「この中の二酸化炭素濃度はどんどん上がっていってるね。ところで知っているかい?人体には鉛筆を何千本も作ることができるほどの炭素が含まれているんだ」と語りかける男性が登場します。

もう一方でも同じ男性が文脈を考慮することなく「ところで知っているかい?実は恐竜は羽毛に覆われていたんだ。あとたまに岩とかを食べていたらしいよ」と会話に割って入る様子が描かれています。

事実としてのデータそのものには価値はなく、あくまでも文脈や考察、分析を経てはじめてビジネスにとって意味のあるものになる……そんな本質的なメッセージを伝えるために誰もが一度は遭遇したことがある“知識を見せびらかしたいだけの面倒くさい人”を高い解像度で再現したシュールなCMでした。

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