シニア世代が終活で処分する衣料品に着目、物語で買うアパレルショップ「SECOND LIFE」
人気古着店サファリは、終活における衣料品処分問題から、シニア世代とZ世代の新たな繋がりをつくる取り組みを着想し、物語で買うアパレルショップ「SECOND LIFE」プロジェクトを立ち上げました。
シニア層が終活で処分する衣料品には、当時の時代背景が映し出されほか、持ち主の長年の思い出が込められています。 これらを衣料品の「物語」ととらえ、この物語を起点に商品を購入することで、売り手と買い手の新たなコミュニケーションを生み出す取り組みが「SECOND LIFE」プロジェクトです。
第一弾として2024年3月19日(火)より持ち主の「物語」と共に衣料品を販売するECサイト「SECOND LIFE」をオープンしました。約50年前の原宿で大人気だった店舗の洋服や有名ハイブランドのヴィンテージアイテムなど約30点の衣料品を取り揃えています。
特設サイトURL:https://www.secondlifecloset.com/
近年、Z世代を中心に個人が持つ魅力や物語をエンターテインメントとして捉え消費する「ヒト消費」が盛り上がりをみせる中、シニア層が終活で処分する不要な衣料品のひとつひとつには、当時の時代背景や持ち主の長年の思い出などの「物語」があることに着目。衣料品に込められた「物語」が売り手と買い手の新たなコミュニケーションを生み出すきっかけになることを目指すとしています。
第一弾として公開するECサイトの購入者には、商品と共ともに「物語」が届き、衣料品に込められた想い出やストーリーを感じる体験ができます。また、第二弾の商品は4月上旬に同サイトで販売予定となっています。
衣料品に込められた持ち主の「物語」を起点に商品を購入できる新たな取り組みの登場。終活として、持ち物を生前から減らす取り組みも一般的になってきているほか、シニア世代の人口ボリュームは年々増える一方で、Z世代はじめとする若者世代は少子化の影響もあって先細りする一方という日本の現状をよく捉えた事例となっています。
また、他人の人生からエンターテインメント性を見出し、物語ととらえ感動などを得る消費「ヒト消費」はトレンドともなっています。ただ単に古着を購入するだけでなく、衣料品が誕生した時代背景やどんな着こなしがされてきたのかなど、付加価値を追加するエッセンスとして魅力的です。ファッションの流行も一周してヴィンテージの価値があがっている今、需要も見込める興味深い施策がありました。
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