商品パッケージをメディアとして捉えた、伊勢美人ハンドクリームのパッケージ施策
三重県伊勢市の伊勢神宮 内宮前のおはらい町に構える「伊勢美人本舗」で、“おもう。えらぶ。つたえる。”をコンセプトにした、「伊勢美人ハンドクリーム」が2023年12月2日(土)より発売開始となります。
同商品は、伊勢志摩産真珠成分(保湿成分として主に伊勢志摩産の真珠層由来加水分解コンキオリン)配合されていることが特徴のハンドクリーム。さらに、 “相手を思い、選ぶ”、“旅の思い出を選ぶ”、“お気に入りを選ぶ”など、数々のデザインに思いを乗せて、たくさんの中から“選ぶ” ことのできる商品となっています。
パッケージデザインは、「真珠や海」、「伊勢志摩の風景」など旅の目的地の伊勢志摩にちなんだものや、「ありがとう」「がんばって」などメッセージを添えたデザインなどが揃っています。
また、おはらい町に店舗を構える企業として「人や社会、環境、地域などへ貢献したい」という思いから、コラボデザインも用意。地元伊勢志摩と東京で30年にわたりダウン症の方々を中心としたアトリエで活動を続けている「アトリエ・エレマン・プレザン」と、その意思をつぐ「一般社団法人ダウンズタウンプロジェクト」の協力のもと、ダウン症を持つ作家の方々の自由で純粋な発想から生み出された作品とのコラボデザインが実現しました。
伊勢美人ハンドクリームを通して、伊勢を訪れた多くの方に、ダウン症の方々に共通する、調和する自由で柔らかな感性を知っていただける機会になればという思いを込めています。なお、ダウン症を持つ作家の方々とのコラボ商品の売上の一部は、彼らの豊かな心が社会に知られ役立つこと、そして心地よく自分らしくいられる環境を創ることを目的として活動を続けている一般社団法人ダウンズタウンプロジェクトへ寄付される予定となっています。
商品パッケージは本来、商品の機能の均一性を担保する指標として、同一商品同一パッケージが原則です。一方でこちらの伊勢美人ハンドクリームは、パッケージに多数のバリエーションがあります。パッケージデザインは伊勢志摩にちなんだものやダウン症を持つ作家の方々による作品のものなど、そのイラストの意味も思いも多彩なものです。
ただ、いずれにしても何かを「伝えたい」「受け取りたい」という作り手と購入者のコミュニケーションが誕生している、興味深い事例となっています。
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