超高齢化社会の”困りごと”を一挙解決する新ビジネス誕生か
あきやカンパニーが運営してきた空き家の総合窓口「空き家ゲートウェイ」と空き家のマッチングプラットフォーム「カリアゲJAPAN」の2サイトの事業一式について、埼玉県で冠婚葬祭互助会業を展開するアルファクラブ武蔵野が譲受したとの発表がありました。
住宅・土地統計調査(総務省)によれば、空き家の総数は、この20年で1.8倍(448万戸から820万戸)に増加しており、日本の空き家問題は年々深刻になっています(※1)。現時点でも大きな問題としてメディアなどで取り上げられることがありますが、近い将来は社会問題になると想定されています。空き家が増える原因としては、少子高齢化が進んでいる、相続した家の放置、所有者不明といった問題があげられます。空き家が多くなることで建物の倒壊や放火による火災で事故が起こってしまったり、管理されない建物が不衛生な状態となったり、悪臭や治安の悪化を生じてしまう恐れもあり課題解決が必要となっています。
アルファクラブ武蔵野は埼玉県川口市で葬祭業から始まって冠婚葬祭互助会業を展開し、2021年に創業60周年を迎える企業ですが、新型コロナウイルス流行期間中には、葬祭業としてペット葬や遺品整理、遺産相続事業なども開始しています。空き家増加問題の一因である少子高齢化や遺産相続という課題については、冠婚葬祭のライフサポート事業と親和性があると判断し、今回「空き家ゲートウェイ」と「カリアゲJAPAN」事業を譲受し、運営開始することとしました。
また、アルファクラブ武蔵野のグループ企業に「小さなお葬式」のサービスを展開している株式会社ユニクエストがあります。「小さなお葬式」の事業展開で培った加盟店ビジネスのノウハウを駆使して、日本全国の空き家情報が掲載されている「空き家ゲートウェイ」「カリアゲJAPAN」の事業をさらに発展させていくことで、日本の空き家問題に貢献することを目指しています。
・空き家ゲートウェイ:https://akiya-gateway.com/
日本全国の「100均物件」を網羅するマッチングサイト。空き家の100均物件として100円物件と100万円物件の2つの金額帯に絞り物件の情報を掲載。物件のオーナー側と物件を活用したい人をマッチングしています。
・カリアゲJAPAN:https://kariage-japan.com/
空き家の管理、賃貸活用、売却などオーナー側と物件を活用したい人の総合窓口相談所。空き家それぞれの魅力的な個性や利点を引き出し、物件を探しているたくさんの人に知ってもらい、空き家を楽しむための情報提供や交流場所として利用できるプラットフォームです。
社会問題化している空き家問題について、冠婚葬祭互助会業を展開する会社が事業譲渡を受け活動開始したというニュース。空き家と葬儀、どちらも切っても切れない関係にあるものだけに、ポジティブな表現で課題解決につながっていけたらと期待が持てます。
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