LGBTQへのヘイトクライム撲滅を願った、ロンドン市内の特別なクリスマスリース
イギリスのNGO・Stonewallが、イギリス政府が実施した「全国LGBT調査」で過去1年間にネガティブな出来事を経験した人は40%に対し、LGBTQの人の場合は54%にのぼったことを踏まえ、LGBTQに対するヘイトクライム(ある特徴を持つ人々への偏見によって行われる犯罪)撲滅を目指したキャンペーン動画を公開しました。
高架下や路地裏などヘイトクライムが発生しがちな場所にレインボーカラーのひいらぎのリースを設置し、その下でキスをする風習に則り、さまざまなカップルが実際にその場でキスをする様子をおさめています。
動画のキャッチコピーは「This Christmas kiss hate goodbye(今年のクリスマスは、ヘイトクライムにお別れのキスをしよう)」で、Joey Ramoneの名曲Merry Christmas (I Don’t Want To Fight Tonight)をBGMに展開していきます。
薄暗い街中や深夜のバスの中で愛し合う――“異性愛者”であれば当たり前の愛情表現をLGBTQカップルが行う映像には、理不尽に襲われる恐怖に怯える人がいなくなってほしいという願いが込められています。
動画の訴求に留まることなく、実際に街中にリースを置くことで同じような悲しい事件が繰り返されないよう工夫されたキャンペーンは、ロンドン市内におけるヘイトクライムの発生件数を大きく下げることが期待されています。
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