一般の新米ママパパを公式インフルエンサーに起用した南米・パンパースのSNSキャンペーン

大手おむつブランドのパンパースが、新型コロナウイルス感染症の影響で職を失った多くの新米ママパパたちを公式のインフルエンサーとして募集し、広告宣伝費を彼らに還元する”Now Hiring! New Parents”(訳:新米ママパパ採用中!)というWebキャンペーンを公開しました。

 

世界中で猛威を振るい続ける新型コロナウイルス感染症は、アルゼンチンでも健康面、経済面の双方において多大な影響を及ぼしました。同国内ではわずか1年余りで41,200もの店舗が閉業を余儀なくされ、90,700もの小規模事業者が閉業に追い込まれ、185,300人もの失業者を生み出してしまう現状を動画の冒頭で紹介しています。

この惨状を嘆くかのように、SNS上には「もう本当にやめて。仕事に行けなくなっちゃう」や「お金が! 仕事が必要なの!」と助けを求める声が多数集まりました。

しかし、同時に、20,000人もの新生児が産まれたという事実もあり、この事実をもとにパンパースが行ったのは、新しく産まれた赤ちゃんたちの親を公式のブランドインフルエンサーとして起用し、彼らの趣味や特技をSNS上に動画として公開してもらうことで元々用意していたインフルエンサーマーケティング予算の一部を還元するというもの。募集はLinkedInをはじめ、アルゼンチン国内で一定の知名度がある求人媒体を通じて行われました。

見事採用に至った200人の新米ママや新米パパたちは、それぞれがSNS上に料理やヨガ、歌唱や子育てのお役立ち情報などのコンテンツを掲載。パンパースの公式インフルエンサーとして家にいながらも役に立つような動画を発信しました。

人生の中でも出産という一大イベントに合わせて直接金銭的な応援を行ったパンパースの姿勢は、同国各種メディアや本職インフルエンサーたちの注目を集め、キャンペーン内容とそのコンテンツはSNS上で拡散されました。

その他のマーケティング事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=26

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