「このままじゃ、政治に殺される。」宝島社が制作した日本政府に訴えかける意見広告
新型コロナウイルス感染症の政府の対応において、警鐘を鳴らす目的として、株式会社宝島社が「このままじゃ、政治に殺される。」という意見広告を5月11日に朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞の朝刊3紙(全国版)に同時掲載しました。
ワクチンもない。クスリもない。
タケヤリで戦えというのか。
このままじゃ、政治に殺される。
私たちは騙されている。
この一年は、いったい何だったのか。
いつまで自粛をすればいいのか。
我慢大会は、もう終わりにして欲しい。
ごちゃごちゃ言い訳するな。
無理を強いるだけで、なにひとつ変わらないではないか。
今こそ、怒りの声をあげるべきだ。
新型コロナウイルス感染症に対抗するには、ワクチンや治療薬といった科学の力が必要ですが、さまざまな技術が発展した現代にもかかわらず、マスク・手洗い・三密を避けるようにアナウンスし自粛を要請するだけの対応はまるで、太平洋戦争末期の幼い女子までがタケヤリ訓練を強いられた非科学的な戦術のようだ、と本広告は訴えています。
SNSでは表現に対し評価する人がいる一方、使用された写真において、タケヤリではなくなぎなたではないか、という指摘する声も寄せられています。
宝島社は今年1月にも、「ねちょりんこ、ダメ。」や「言われなくても、やってます。」、「君たちは腹が立たないのか。」、「暴力は、失敗する」といった「コロナ感染対策」をテーマにした企業広告を掲載し話題となりました。
「ねちょりんこ、ダメ」
2021年1月6日、朝日新聞と日刊ゲンダイ掲載。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、社会的距離(ソーシャルディスタンス)をとることが求められているなか、不用意な「濃厚接触」は避けなければならない状況を「ねちょりんこ」という造語と北斎漫画で表現している。
「言われなくても、やってます。」
2021年1月7日、朝日新聞朝刊掲載。マスク、手洗い、三密を避けるなど、ひとりひとりの自制心に委ねられた対策の先にはどのような未来があるのか。感染拡大を防ぐために、ひとりひとりが、いま、どう行動するべきかを考えるきっかけになることを願い制作。
「君たちは腹が立たないのか。」
2021年1月6日、日経新聞掲載。世の中のさまざまな理不尽に対して自分さえ我慢すればいいと思っている人は大勢います。その方たちに対し、今のこの世の中の状況を打開するには同調圧力に屈するのではなく、しっかりと自分たちの怒りの声を政府に届けることが大切だと伝えている。
「暴力は、失敗する」
2021年1月6日、日本経済新聞掲載。これまでの人類の歴史から推測すると、国民の声に耳を傾けず自分たちの都合のいいように権力を振りかざす政府の行動は、いずれ失敗するだろうということを伝えている。
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