「ブラックサンダー」が脱義理チョコ!? 2021年の企画「それもありでしょ?バレンタイン」の裏側

「一目で義理とわかるチョコレート」というキャッチコピーのもと、バレンタイン話題作りに成功している有楽製菓株式会社のブラックサンダー。しかし、2021年の今年は、そのブラックサンダーに大きな変化がありました。

今年発売されたラインアップは、「至高の超生ブラックサンダー」や「大漁ブラックサンダーボックス」など義理チョコではないようなものや、「人間用特大リボン」や「下駄箱」など、もはやチョコレートとは言えないものまで。

「一目で義理とわかるチョコレート」から一転して、突然このような商品を発売することになった経緯と、最初に義理チョコとして売り出し始めた経緯について企画担当者にお話を伺いました。

――まず、2013年に最初のバレンタイン企画を行ったと思うのですが、最初に企画が立ち上がった経緯について教えていただけますか?

当時、弊社はチョコレート会社でありながら、バレンタインというイベントに対して大きく関わることが出来ておりませんでした。そこで、弊社としてバレンタインを盛り上げたいと考え、ブラックサンダーを「義理チョコ」として楽しんでもらう企画を立ち上げました。その際に発信した「一目で義理とわかるチョコレート」というキャッチコピーに対し、多くの反響をいただき、その後、ブラックサンダーは義理チョコの代名詞として注目を集めるようになりました。

――これまでのバレンタイン企画で最も印象に残っているもの、もしくは気に入っているものはいつのものでしょうか。また、その理由も教えていただけますか?

最も印象に残っているものは今回のバレンタイン企画になります。今までの「義理チョコ」のイメージから自由なバレンタインとして「それもありでしょ?バレンタイン」という新しいイメージを伝え、しかも初のEC限定での展開を行ったということで大変思い出深いバレンタインになったと思います。

――「それもありでしょ?バレンタイン」では、青春時代の甘酸っぱい思い出を思い出せる「下駄箱」や、恋人と過ごす来年のために壁ドンなどを練習できる「練習用マネキン」をはじめとする全13種類の「“自由すぎる”バレンタイン限定商品」を販売しましたが、これらの商品はどのように企画され、商品化に至ったのでしょうか。

バレンタインは本来楽しいイベントです。そして、我々は、感謝や愛情を伝える方法は、「チョコを渡す」だけではなく、もっと楽しく自由に過ごしていただきたいと思っています。しかし、それがいつのまにか「義理チョコ」はやらされ感の強いものになってしまい、バレンタイン自体も女性から男性にあげるイベントという固定概念からネガティブなイベントになってしまっていると感じています。

そこで我々はバレンタインというイベントを元の楽しい姿に戻したいと考え、子ども時代のワクワク感を思い出してもらえる商品や、固定概念を破壊する商品、今以上にバレンタインを楽しむための商品を自由に考え出し、問題のありそうな商品以外はほとんど商品化しました。これまでのバレンタインの常識にとらわれず、「それもありでしょバレンタイン」というコンセプトを軸とすることで新しい発想を出すことができ、今までにないバレンタインを表現できたと思っています。

――これらの企画の、もしくは商品自体への世間からの反応はいかがでしたか?

「ブラックサンダーらしい楽しいバレンタインを実施してくれてありがとう」や「とても面白い」、「そのアイディア最高」という声をいただいております。

――今年の企画で残念ながら商品化とまではいかなかったけれど、面白かったものがあれば教えてください。

「ソーシャルディスタンスブラックサンダー」というものを検討しておりました。距離をとって渡せるくらい長さのあるブラックサンダーを検討したのですが、ちょっと長すぎて折れてしまうなどの問題があり、実現できませんでした。

――毎年多くの人が楽しみにしているブラックサンダーのバレンタイン企画ですが、来年以降もまた新たな企画をおこなう予定はあるのでしょうか。

年々ハードルが高まり大変ですが、来年も多くのお客様に楽しんで頂けるような企画を実施していく予定です。楽しみにお待ち頂ければと思います。

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