フィンランドのアイスホッケーチーム、特別なユニフォームで環境保護を訴える

フィンランドの首都ヘルシンキから北へ100キロほどの位置するラハティ市は、環境対策に積極的に取り組んでおり、地球にやさしく、サスティナブルな都市を築くためのさまざまな施策を実施しています。そして、その取り組みがEU(欧州連合)から認められ、持続的な開発に向けて先駆的な取り組みを行う都市として「2021ヨーロッパグリーン首都賞」を受賞しました。

これを祝福すると同時に、環境問題についてラハティ市の人びとの意識をより高めるために立ち上がったのが、同市を拠点とするプロアイスホッケーチーム・Lahti Pelicans。普段Lahti Pelicansの選手は、チームカラーである水色を基調としたユニフォームを着ていますが、1月16日に行われた試合で選手が着用したのは、白×グリーンのユニフォーム。

背番号には、以下のような、環境問題にまつわる数字が用いられており、この特別なユニフォームを着用してプレイすることで、サポーターに向けて「共に気候変動と闘っていこう」というメッセージを発信しているのです。

25:2025年までにカーボンニュートラルを実現
70:温室効果ガスを70%削減
19:2019年、化石燃料の使用を中止

この施策は、フィンランドの国民的なスポーツであるアイスホッケーを通じて、人びとの環境問題に対する関心を高めたもので、今回選手たちが着用したユニフォームはシーズン終了後にオークションにかけられ、その収益はラハティ市の環境保護活動のために使われるということです。

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