チョークが石鹸代わりに? 手を洗う習慣のないインドの子どもたちを救ったソーシャルグッドなアイテム

イギリスの衛生品ブランド・Savlonがインドの小学校で実施した、石鹸成分を含んだチョークを開発しました。

彼らは、石鹸を十分に使用できない子どもたちがチョークと黒板をノート代わりに授業を受けていることに着目。石鹸成分を含んだチョークを開発することで、チョークを触った手を水洗いするだけで石鹸を使った手洗いと同等の効果を得られるようにしたのです。

さまざまな環境で遊び、さまざまな物を日常的に触る子どもたちは、その分衛生的なリスクを抱えていました。インドでは1日1000人を超える子どもたちが、十分な手洗い環境がないために、命を落としていたのです。


しかし、子どもたちは石鹸を使った手洗いの習慣がありませんでした。

 

「みんな、石鹸は使ってる?」「ううん」「使ってない!」

両親にそもそも石鹸を使う習慣がないため、当然子どもたちもその習慣を持ち合わせていなかったのです。

同時に、インドの小学校では多くの児童がノートがわりに自分の黒板を持ち、チョークでメモを取っていることがわかりました。


日常的に子どもたちが手を触れているチョークを、手洗いのキッカケに繋げられたら……。その思いで、Savlonでは、洗浄効果のある石鹸成分を練り込んだ特殊な素材を開発したのです。



できあがったチョークは学校に届けられ、子どもたちに配られました。


チョークを触ったあとは、粉で手が真っ白に。この粉が石鹸の役割を果たします。

その手を清潔な水ですすぐだけ。これによって、子どもたちに清潔な手洗いの習慣がついたのです。


インド国内の22都市、100校に配布された石鹸チョークは、Twitterでは430万、Facebookでも320万ものリーチを獲得し、大きく話題となりました。

 

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