8,000匹のアリで屋外ステージを“再現”。ロシアの音楽フェスが仕掛けたユニークな配信イベント
Case: ANTYfest
ロシアの音楽フェス・Ural Music Nightがコロナ禍において企画したオンラインイベントをご紹介。
「ANTYfest(アリフェス)」と名付けられたこのイベントでは、屋内飼育されたアリ8,000匹を観客に見立て、ペーパークラフトで作った「ステージエリア」に放流。人間たちが大規模なフェスを行えないかわりに、アリたちが「フェス会場」で賑わう様子を生中継したのです。
まず、屋外ステージを模したペーパークラフトを製作。
スマートフォンをはめこみ、ステージの大型ビジョンに見えるかのような構造になっています。
そして“ステージ”の前にアリを放流。まるで大勢の人々が集まっているかのような状況を作り出し、これをライブ配信したのです。
こうして眺めてみると、本当に大勢の人々が屋外フェス会場に集っているかのよう。
実際に「アリ目線」で会場を移動し、さまざまなステージを楽しめるWEBサイトも開設されました。
コロナによって密集することが難しくとも、「みんなで集まる」ことの楽しさを感じさせてくれる試みに、SNSでは絶賛の声が殺到。人々は「DANTS(ANTS+DANCE=アリろうぜ!)」という掛け声が広まりました。
今回の「アリフェス」には、45ヶ国から20万人以上の人々がオンライン参加。20のアーティストがステージに立ち、5時間にわたってアツいフェスを繰り広げました。
さまざまなイベントが物理的に制限されている状況において、フェスの真髄である「みんなでいっしょに盛り上がる楽しさ」を貫き続けた、秀逸な施策でした。
(via Ads of the World)
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