【Pick of the week】今週の国内事例ピックアップ 10/2
直近でリリースされたもの・話題になったもの等、日本国内のクリエイティブ事例・キャンペーン事例をAdGang目線で独自にピックアップしてご紹介する「Pick of the week」。
今回は、P&G、サントリー食品インターナショナル、墨田区、岡山県、HELLO! NEW HALLOWEEN! SHIBUYA実行委員会の事例をご紹介(※内容はリリース時の情報に基づくものです)。
1: LGBTQ+の元就活生の体験談をもとに自分らしさを表現できる就職活動について考える(P&G)
1945年に生まれたヘアケアブランドのパンテーンは、これまでブランドメッセージ「#HairWeGo さあ、この髪でいこう。」のもと、ひとりひとりの個性について考えるきっかけ作りをキャンペーンを通じて展開してきた。2年前には、日本の「画一的」「無個性」な就職活動のあり方について、一石を投じるキャンペーンを展開。3年目となる今年は、LGBTQ+の元就活生の体験談をもとに、自分を偽らずに、自分らしさを表現できる就職活動について考える「#PrideHair」プロジェクトを9月30日(水)よりスタートした。
P&Gの調査によると、76%のLGBTQ+の元就活生が「就職活動でセクシュアル・マイノリティであることを選考企業に隠したことがある」と回答。パンテーンは、LGBTQ+の元就活生との対話を通して、自分を偽らずに、自分らしさを表現することの大切さ、髪がその小さな一歩となれるということを感じ、本プロジェクトの実施に至ったという。「#PrideHair」というハッシュタグのもと、広告を通じて実際の体験談を伝えている。
2: “雑談” で会議の風通しを良くする「ザツダンマシーン」を開発(サントリー食品インターナショナル)
サントリー食品インターナショナルは、大切な職場コミュニケーションのひとつである雑談が、リモートワークの普及により減少していることを受け、「クラフトボス」にて、リモート会議中でも自然と雑談を生み出せる「ザツダンマシーン」を開発し、10月1日(木)の “コーヒーの日” を皮切りに、このマシーンをプレゼントするキャンペーンを実施。
リモートワークで雑談が減り、新しいアイデアが枯渇することに危機意識を持ったことから本プロジェクトがスタートし、この「社会課題」解決のために開発されたのが、雑談を生み出し、リモート会議の風通しを良くする「ザツダンマシーン」だという。コミュニケーション改善のプロ、沢渡あまね氏が監修した8個の雑談のお題が書かれており、扇風機の矢印が止まった所のお題について、チーム全員で雑談ができるという設計になっている。
「ザツダンマシーン」を抽選で2名にプレゼントするキャンペーンを実施し、「クラフトボス」Twitter公式アカウント(@_craftboss)では誰でも使える「ザツダンマシーン(GIFバージョン)」を展開。
3: スタートアップ誘致のため墨田区が “人情サブスクリプション” の街を宣言(墨田区)
東京都墨田区は、墨⽥区で創業、または区外から墨⽥区へ移転・移住するだけで受け放題になる⼈情サブスクリプションサービス、墨田区「サブス区」プロジェクトを9月29日(火)よりスタート。本プロジェクトは、スタートアップにまつわる悩みを持つ人と、墨田区の地元企業や住民、さらには経営サポートサービスとの接点を生み出し、夢をもってスタートアップを志す人を応援するというもの。
テレワークなど働き方が多様化する一方で、「人とのつながり」を求める若者や創業者が増えている傾向を踏まえ、本プロジェクトが発足。さらに、すでに話題のスタートアップ企業が下町・墨田区から生まれているという事実を広く知ってもらい、今後もより多くのスタートアップ企業の応援をしていきたいという思いが込められているという。
4: 食品ロスを楽しく学べるキャンペーン「岡山県立 食品ロス0学園」(岡山県)
岡山県は、10月1日(木)から10月31日(土)までの「食品ロス削減月間」中、食品ロス削減の重要性について県民が理解と関心を深め、削減に自主的に取り組んでもらえるよう、藤原しおり(元ブルゾンちえみ)を先生に起用し、「岡山県立 食品ロス0学園」を開校。
「岡山県立 食品ロス0学園」は、食品ロス問題について自宅で学べるクイズ型Webキャンペーン。食品ロスの理解度を試せる「岡山県下一斉テスト」と、藤原しおり先生のレッスンが受けられる「授業」のコンテンツをWebサイトで体験できる。食品ロスの正しい知識を楽しみながら身につけられる内容となっており、「岡山県下一斉テスト」で全問正解すると、もれなくデジタル合格証を進呈し、「食品ロス0学園」オリジナルグッズを抽選でプレゼントする。
5: 渋谷から新しいハロウィンを提案「今年は集まらないハロウィンを。」(HELLO! NEW HALLOWEEN! SHIBUYA実行委員会)
「HELLO! NEW HALLOWEEN! SHIBUYA」プロジェクト
渋谷スクランブルスクエア内にある共創施設「SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)」にて誕生したプロジェクトチーム「HELLO! NEW HALLOWEEN! SHIBUYA実行委員会」は、渋谷区後援のもと、賛同企業ともに、「今年は集まらないハロウィンを。」を推進する『HELLO! NEW HALLOWEEN! SHIBUYA』プロジェクトを始動。
新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐため、渋谷に集まらないよう呼びかける方針を決定している渋谷区と同じ方針を掲げ、三密を避け、デジタルとリアルの両方を活用した、 ”集まらない” ことを渋谷らしく楽しむ、あたらしいハロウィンスタイルを提案する。「今年は集まらないハロウィンを。」というメッセージを広く発信するとともに、10月31日だけでなく1日から31日までの1ヶ月間、毎日仮装気分を楽しめるよう、ハロウィン仕様のマスクを販売し、その売り上げの一部を渋谷の街の美化活動資金として渋谷区へ寄付することで、集まらないクリーンなハロウィンの実現を目指している。
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