根強く残る人種差別と偏見をなくすために。P&Gの啓発キャンペーン『The Look』

The Look

今年5月に起きた、アメリカのミネアポリス近郊で黒人男性のジョージ・フロイドさんが、白人警察官の不当な暴行により死亡した事件。これを発端に、有色人種に対する差別問題への反発が『Black Lives Matter』というムーブメントとなり、抗議活動が各地で続いています。

多様な人種を抱えるアメリカですが、アフリカ系の人びとに対する根強い差別と偏見は今も日常的に見られるといいます。この問題に対する人びとの認識を高めようと、世界最大の日用品メーカー・P&Gは啓発キャンペーン『The Look』を立ち上げました。

公開された動画は、黒人の男性の日常を描いたもの。外出をすると、黒人であるという理由だけでさまざまな場面で差別的な視線や行動に遭遇します。

レストランでは、白人の客は自分の近くに座りたがらず…

買い物に行くと、警備員からまるで不審者のように見られ…

息子とプールに行くと、冷ややかな視線が降り注ぎます。

しかし終盤では、男性の職業が裁判官であることが明らかに。法廷に立つ彼は、人びとの信頼と尊敬を集める存在だったのでした。

残念ながら、この映像に見られる『差別意識』は、いまも日常的に起きていることです。あからさまな暴力や差別的な発言などではなくとも、無意識に持っている“白人の特権”のような気持ちから、偏見につながるのかもしれません。

『すべての人が平等で、偏見のない世界を目指している』というP&G。この問題について、多くの人に一緒に考えてもらいたい、と訴えています。

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