他社のCMを片っ端から完コピ! 2018年スーパーボウルで放映された洗剤ブランドの「力技広告」
Case: Tide Ad
洗剤ブランド・Tideが2018年のスーパーボウルで実施したCMをご紹介。
国内の有名CMを片っ端からパロディし、自社のCMにしてしまったのです。
まずは試合の第1クオーターに流れたCM。山の上をさっそうと走る車・・・
・・・と思いきや、運転席の男性が「これはTideの広告です」。
バーカウンターを軽快にすべるビール
・・・を受け取らずに「俺はビールよりTideだぜ。」
たそがれる2人も「やっぱTideだよなぁ。」
「保険をお考えのあなた、Tideで洗濯しませんか?」
「男の身だしなみ、Tide。」
「スカッとさわやか! Tide!」
「というわけで、スーパーボウル中のCMは全部TideのCMに見えることでしょう」
『お、キレイな服! と思ったら、それはTideで洗ってます。』
怒涛のパロディCMは、第2クオーターにも。
「上り詰めた男たちの・・・」
「Tide。」
そして第3クオーター。
「サラ、サラ!」
「これもTideのCMなんだ。」
このCMを見た視聴者からは、SNSにコメントが殺到。
「TideのCM、イケてんな」
「全部のCMがTideのCMに見えてきた」
「むしろこの試合全部TideのCMなんじゃないか?」
「いや、むしろ俺らの人生そのものがTideのCMなのかも・・・」
さらにはCMにとどまらず、試合カード画面までTideのCMに!
ライバル会社の公式Twitterまで「これはTideのCMではありません」と乗っかりツイートする事態に。
人気テレビ番組でも出演者たちがCMのモノマネをし、話題になりました。
この奇想天外なCMキャンペーンは合計680のメディア露出を獲得し、36億ものインプレッションを獲得。売上も35%上昇しました。
実は日本でも・・・
日本でも日清食品が「2020 年!地元から沸かせ!#地元CM フェス」と題し、全国のローカルCMを完全コピーしたCMを制作。話題となりました。
何度も流れるテレビCMは「あるあるネタ」として、人々の記憶に刷り込まれているもの。そんな気持ちに訴えかけ、自社のブランドをこれでもか!とPRするという、シンプルだけれど強力な施策でした。パロディの完成度の高さに「元ネタ」への愛情を感じ、それがまたブランドの好感度につながっている点も秀逸です。
(via Activation Ideas)
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