『トナカイ用』に無料で数千本のニンジンを配布した英小売チェーンの意図とは?

Magic Carrots for Rudolf

イギリスの大手スーパーマーケットのMorrisonsが、昨年のクリスマスシーズンに数千本ものニンジンを無料で配布するというイベントを行いました。

欧米には、北極からはるばるプレゼントを届けに来てくれるサンタクロースとトナカイのために、子供たちがお礼のクッキーやニンジンを用意するという風習があり、Morrisonsでは12月に普段の約3倍ものニンジンを売り上げるそうですが、形が悪かったりサイズが大きすぎたりして、売れ残ってしまう物も多くあるのだといいます。

そこで同社が行ったのは、クリスマス直前の週末である12月21日に、“規格外”として通常では売ることのできないニンジンを『Magic Carrots for Rudolf(ルドルフのための魔法のニンジン)』と書いた袋に入れ、国内493の店舗で一斉に無料配布するという企画。

多少形や大きさが基準に満たなくても、品質には全く問題がないことを消費者にアピールし、また近年世界的な問題として着目されている『フードロス』についても考えてもらうのが狙いです。

子供たちが抱くクリスマスの夢を応援すると同時に、クリスマスだからこそ食糧難にあえぐ人たちにも思いをはせてほしいという願いを込めたキャンペーンのご紹介でした。

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