ジェンダーギャップに一石を投じる“フェミニズム版”モノポリー

Case: Ms. Monopoly

ボードゲームの定番・モノポリー。家やホテルを建設するなどして資産を増やし、他のプレーヤーを破産に追い込むというルールで、世界中で愛されるロングセラーゲームですが、そんなモノポリーに、女性のマスコットキャラクターをデザインした『Ms.Monopoly』がイギリスで登場し話題を呼んでいます。


(via walmart)

これは男女の賃金格差などのジェンダーギャップに焦点を当てるために作られたもので、プレーヤーは不動産ではなく、Wi-Fiや太陽光を利用したヒーターなどの“女性が開発した発明品”に投資を行うゲーム。

またスタート地点の『Go』を通過する際には、男性には200ポンド、女性には240ポンド(通常ルールでは一律200ポンド)が支払われ、普段女性たちが直面している賃金格差を男性に体験させるような内容に。

メーカーのHasbroによると、今回の新しいモノポリーは女性のエンパワーメントをテーマにしており、現存する男女間の格差を多くの人に知ってもらいたいという想いがあるのだそう。

同社はこの『Ms.Monopoly』を、アメリカやイギリスに住む10代の少女3人にプレゼントするサプライズを実施。彼女たちは、安全な飲料水についてや人体に有害な食品添加物に関する研究を日々行っており、将来有望な発明家の卵に激励の意を込めて贈られた箱の中には…

モノポリーに入っている紙幣の総額20,580ドル(ポンド)が、なんと現金で入っていたのです。

また、添えられていた手紙には「このお金を使って、素晴らしい発明品を作ってください」というHasbroからのメッセージ。

実はモノポリー自体、女性が考案したゲームだそうで、そのようなルーツを持つ同社が女性の活躍を応援するのはとても意義のあることなのではないでしょうか。ジェンダーギャップに一石を投じる、革新的なモノポリーのご紹介でした。

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