ポーランドIKEAの“売らない”ブラックフライデー施策
Case:“MIGHT BE USEFUL” Collection
大手家具メーカーのIKEAがポーランドで、2018年のブラックフライデーに実施した斬新なプロモーションをご紹介。
ブラックフライデーは、毎年11月の感謝祭翌日(金曜日)のことを指し、この日は各店舗で大幅なセールや値下げが行われます。雰囲気に乗せられて、ついつい不要なものまで買ってしまう人も大勢います。
そんな中、IKEAはブラックフライデーを“消費者が必要ないものの購入を踏みとどまり、モノを大切にしてもらうための”機会と捉えました。
同社はテーブルなどの家具や洋服、キッチン用品、おもちゃなど、あらゆる不用品の無料コレクションを作成し、Facebookで公開。家のクローゼットや倉庫に眠っているものを再度活用する提案を行いました。
ブラックフライデーの特設サイトには、通常ならセールやプロモーションを掲載する代わりに、手入れや修理、リサイクル、寄付の方法に関するヒントを紹介しました。さらに、IKEA自身も売れ残った商品を寄付するなど、具体的な行動姿勢を示しました。
本プロモーションは国内で話題になり、あらゆるメディアに取り上げられ、960件掲載。最終的に人口の25%にリーチすることができたといいます。
ブラックフライデーという消費を促すイベントに逆行するかのように見える本企画。改めて消費行動を見直させることによって、巧みに企業としての姿勢を示し、プレゼンスを向上させたPR施策でした。
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