将来AIに仕事を奪われないために。露デジタルスクールのプロモーション『Beware of Bots』
Case: Beware of Bots
日ごとに進化を遂げているAI技術。車の自動運転や小売店におけるセルフレジなど、様々な分野で導入され効率化が進む一方で、AIやロボットの普及により、これまで人間が行っていた仕事をロボットに奪われてしまうことが予想されています。
特に“今後なくなる仕事”として挙げられているのが会計士および監査人で、2024年までに94%の確率でAIにとって代わられるというのです。それに対し、創造性が必要な職種においては人間が優位とみられており、アートやデザイン分野は“なくならない仕事”とされているのだそう。
この分析結果に基づき、ロシアのデジタル専門のオンライン大学・Skillboxは、人にしかできない技術を学べるコースを新設。受講者を募るため、ユニークなプロモーションを実施しました。
同社がターゲットとしたのは金融業界に身を置く人たち。将来AIに仕事を奪われてしまいかねないということを感じてもらうべく、事務スタッフに宛ててファックスを送信しました。
Skillboxは、世界中のサーバー上で動いている機器を検索できるサービス『shodan』を使って、port 9100に接続しているプリンターを検出(世界中のほとんどのプリンターはport 9100に設定されています)。オープンAPIで各オフィスのプリンターにアクセスし『クリエイティブ職に転職しませんか』とメッセージを印刷するタスクを実行したのです。
会計や監査など、紙やプリンターをよく使う職場に突然送られてきたこのファックスに、従業員はきっと驚いたに違いありません。
Skillboxによると、デザイン系の職種はなくなる可能性がわずか8%ほどだとのこと。AIやロボットは確実に進化していきますから、私たち人間の方が仕事における自らの存在価値をしっかりと磨いていかなければなりませんね。
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