他社の豪華なスーパーボウルCMに“乗っかる”ことで成立する、米小売りチェーンの技ありプレロール広告

Case: Super Bowl Pre-roll

全米で1憶人が視聴する国民的スポーツイベント、スーパーボウル。ゲーム中に流れるCMにも毎年大きな注目が集まり、その広告料は1本あたり5億円とも言われています。

コマーシャルを打ち出すのは必然的に大企業ばかりとなっている中、2019年ユニークな形でこの広告合戦に参加したのが、カリフォルニア南部を中心に店舗を展開するメキシコ系スーパーマーケットチェーン・Northgate Market。

同社が行ったのは、もちろん巨額の金額を投じたCM制作、出稿ではありません。各ブランドはスーパーボウル当日に放送するCMを事前にYouTubeで公開していますが、その動画をパロディーしたプレロールを作り、そのブランドの商品はNorthgate Marketで購入できることをアピールしたのです。

例えばペプシ。上のキャプチャ画像がオリジナルのCMで、下がNorthgate Marketのプレロール。『この広告の次に出てくる商品(pepsi)はNorthgate Marketで買えますよ。』というキャプションがついています。

同様に、こちらはバドワイザー。

他にもプリングルスやAvocados From Mexico(メキシコ産アボカド)のCMにも、それぞれプレロールを作成。いずれの広告も『ペプシ』や『バドワイザー』などのブランド名はあえて出していませんが、それが逆に想像力を掻き立てます。

他社の豪華なスーパーボウル向けCMに乗っかることで成り立つ、クレバーなデジタル施策。低予算でもアイディア次第でユニークなプロモーションになりますね。

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