お酒を宣伝できない国で、ウォッカを75万本売った凄いクリエイティブ
Case: Project 30/90
ポーランドのウォッカブランド・WYBOROWAによる、大きな成果を挙げたクリエイティブなプロモーションをご紹介。なお、同国ではお酒の広告を出稿することが禁じられています。
同国の作曲家・Radzimir Debski氏の生誕30年と、WYBOROWAブランドの90周年を祝う「Project 30/90」として企画されたもの。
「水にポチャッと物が落ちる音」や「ライターがドミノ倒しで倒れていく音」「風船のゴムっぽい音」など私たちの身の回りにある生活音や、さらには「楽器を鳴らす音」「歌う声」などを、ユーザーに携帯電話で撮影してもらい、多岐にわたる“音を鳴らす映像”を集めます。今回の企画は、これらの映像を使って特別なミュージックビデオを作るという試みです。
特設サイトでは特別MVの楽曲の柱となるRadzimir Debskiの演奏や、ユーザーの投稿まで、どんどん音と“それを流す映像”が蓄積されていきます。
そして、集まった1,152ものユーザーからのビデオ音を組み合わせ、Radzimir Debskiの指揮によるオーケストラ演奏を加え楽曲は完成。
ユーザーから集まったビデオの総時間は6.5時間以上にのぼり、特設サイトのトータル閲覧数は1.4億PV超を記録しました。完成した楽曲のミュージックビデオはこちらです。
特筆すべきはブランドの想起率は71%、商品を75万本売り上げたという点。ユーザーを巻き込んでひとつのコンテンツを作り上げることで、商品の認知と販売促進につなげたプロモーションでした。
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