12月2日 近畿大学超小型衛星「宇宙マグロ1号(SpaceTuna1)」のISSからの放出完了  プレスリリース

  • SpaceTuna1について

近畿大学理工学部電気電子通信工学科前田佳伸准教授、同理学科物理学コース信川久実子講師らの研究グループと株式会社エクセディ(⼤阪府寝屋川市 以下、「エクセディ」)が共同で開発した超小型人口衛星「宇宙マグロ1号」には反射特性を最適化した再帰性反射シートを装着しています。これにより、地上から約400㎞離れた地球周回軌道上の「宇宙マグロ1号」にレーザーを照射し、どの程度の反射強度が地上の望遠鏡による観測で得られるか、基礎データを実測します。近畿⼤学と共同研究を行う国⽴研究開発法⼈情報通信研究機構(東京都⼩⾦井市 以下、「NICT」)宇宙通信システム研究室協⼒のもと、同研究室の光地上局の⼤型望遠鏡から、衛星に向けてレーザーを照射し、望遠鏡の受光器で反射光を観測します。⼈⼯衛星は地上に対して秒速約8㎞で移動していますが、NICTの望遠鏡設備は⾼速追尾が可能です。打ち上げから約1年の運⽤期間中は、レーザー照射を定期的に⾏って反射光強度の経年変化を測定し、宇宙空間における再帰性反射材の劣化具合をモニターすることで、再帰性反射材の宇宙耐性を調査します。

  • 近畿大学信川久実⼦講師コメント

超小型⼈⼯衛星「宇宙マグロ1号(SpaceTuna1)」の放出が成功し、大変嬉しく思います。「宇宙マグロ1号(SpaceTuna1)」は、学⽣の「超⼩型衛星を作りたい」という強い思いから始まったプロジェクトで、学⽣が⾃らの⼿で組み⽴てて衛星を完成させました。「宇宙マグロ1号(SpaceTuna1)」は本学初の超小型衛星であり、苦労の絶えないプロジェクトでしたが、三井物産エアロスペースの多大なるご支援により、放出まで至ることができました。衛星に搭載したLEDが宇宙で点灯していることが放出映像で確認できた時は、チーム一同感動しました。これから反射特性の測定を行うのが楽しみです。近畿⼤学における継続的な「宇宙⼈材」育成のため、今後も学生と一緒に宇宙を目指していきます。

  • 関連リンク 

「きぼう」から超小型衛星の放出映像 YouTube公式チャンネル「JAXA Channel」より引用  

※5:19より衛星紹介映像を、 25:05より衛星放出の瞬間の映像をご覧頂けます

  • 三井物産エアロスペースについて

1982年の会社設立以来 約40年に亘り、「航空宇宙・防衛の専門商社」として、ヘリコプターや航空機、宇宙・防衛・セキュリティ関連機器の輸入販売及び関連サービスの提供を通じ、日本の航空宇宙業界の発展や安全保障に貢献して参りました。情報技術、物流技術なども取り入れ、お客様のニーズにより幅広く、的確にお応えしていきます。(三井物産エアロスペース株式会社 宇宙事業Website: https://mba-space.com/

配信元: PR TIMES
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