「リベンジポルノ」に“NO!”を突き付ける啓発広告

Case: Against Revenge Porn

離婚した元配偶者や別れた元交際相手が、相手から拒否されたことの仕返しに、相手の裸の写真や動画など私的(private)な性的画像を無断でネットの掲示板などに公開する行為「リベンジポルノ」。

日本ではメールアプリなどの普及により近年社会問題となり、昨年、通称「リベンジポルノ対策法」が制定・施行されましたが、今年に入っても被害者が後を絶たないのが現状です。

そんな「リベンジポルノ」に頭を悩ませるのは、南米ブラジルも同様。同国のNPO団体「Curitiba City Hall」は、『リベンジポルノ防止』を国民に訴えるための広告を実施しました。そのクリエイティブがこちらです。

メッセージアプリのインターフェースに、裸の若い女性が写っているというビジュアル。よく見ると、“メッセージ交換の吹き出し”が、彼女が隠そうとしている『彼女の顔や裸体』、すなわちプライベートを暴いて、晒していることがわかります。

コピーは…

From sent file to incoming insults.
(すでに送られてきたファイルから、やがて始まる侮辱まで。)

そして右下にあるメッセージには、「プライベートな写真を無断で公開することは犯罪です。そして、その写真を共有するのも同様に犯罪です。そういった写真を受信したことがありますか?その場合180まで電話して教えてください。」と記載されています。

別パターンには、以下の2点がありました。

From an innocent image to a guilty label.
(無害の写真から、有害なレッテルまで。)

From private talk to public exposure.
(プライベートな会話から、公への暴露まで。)

リベンジポルノを行うことは当然のごとく、それら写真や動画をメッセージアプリで受け取った際に、悪意があろうがなかろうが「拡散すること」が、“いかに無責任で他者を傷つけることになるか”を訴える啓発広告でした。

ビジュアルに(共有・拡散の主要ツールである)メッセージアプリのインターフェースを使い、そしてコピーに、メールらしくFromとToを使っている点にこだわりが感じられます。

(via Ads Of The World)

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