冬ならではのサービスで差別化7つの実例まとめ|2025-2026 Winter

寒さが厳しくなる冬は、観光や外出が敬遠されがちな季節でもあります。しかしその一方で、雪や氷、澄んだ空気、静けさといった、冬だけの自然条件は、発想次第でほかの季節には生まれない価値に変わります。

そこで今回は、雪景色、光、食、温泉、アクティビティなどを掛け合わせ、冬そのものを魅力に変えた全国の注目施策を厳選して紹介。厳冬の土地だからこそ成立する体験設計や、地域文化を生かした演出から、冬季プロモーションのヒントを読み解いていきます。

1. ニセコ 雪に囲まれた極上のプライベートダイニング「クリュッグ・スノードーム」

クリュッグ(Krug)は、MHDモエヘネシーディアジオ株式会社が取り扱う、1843年創業のプレステージ(最高級)シャンパーニュメゾン。シャンパーニュの帝王とも称され、ヴィンテージにとらわれない複雑で深みのある味わいを、6世代にわたり伝統製法とアッサンブラージュ(ブレンド技術)で生み出すことで知られています。

北海道・ニセコのパーク ハイアット ニセコ HANAZONOでは、雪に囲まれた冬ならではの景観を最大限に生かした期間限定のラグジュアリー体験「クリュッグ・スノードーム」を、2025年12月15日(月)から2026年3月31日(火)の冬期間に提供します。本企画は、雪景色という冬特有の環境を舞台に、最高級シャンパーニュ「クリュッグ」と本格ディナーを組み合わせた完全貸し切りのプライベートダイニング施策です。

この冬限定の体験は、まず屋外の焚き火ラウンジでクリュッグのシャンパーニュとカナッペを味わいながら、雪と澄んだ空気の中でプレディナーを楽しむという演出で始まります。その後に移動するスノードーム内部は、シャンデリア照明の温かいアルペン調ダイニングで、最大14名が着席できる贅沢な空間。ここでは北海道産の旬食材を使ったフレンチ・和食・中華の多彩なコース料理と、3種のクリュッグ シャンパーニュによるペアリングのマリアージュが堪能できます。

雪に囲まれた非日常のロケーション、冬の夜の静けさと煌めく灯り、美食とシャンパーニュによる体験を組み合わせたこの施策は、厳しい冬の環境を魅力に変える独自性の高い冬季限定企画です。特別な時間を貸し切りで過ごすことで、冬のニセコだからこそ実現できる贅沢な滞在価値を提供します。

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2. トマム 静寂な空間で宿泊体験ができる「氷のホテル」オープン

星野リゾート トマムでは、冬の最も冷え込む時期に合わせた限定体験施策として、2026年1月20日(火)から2月20日(金)の期間、すべてが氷でできた「氷のホテル」をオープン。これは北海道・占冠村の冷え込みが氷点下30度に達する極寒の気候だからこそ実現できる、この季節ならではの特別な宿泊体験です。

このホテルは、天井・壁・家具までが継ぎ目のない一枚氷で造られたドーム状の空間で、静寂と透明感に包まれる幻想的な空間を演出しています。また、氷の空間でも快適に眠れるよう、氷点下30度対応の寝袋やルームウェアを用意。室内には氷でできたミニバーもあり、ドリンクやおつまみを楽しみながら過ごすことができます。

さらに敷地内には、氷で囲まれた露天風呂が併設されており、白樺の木々や満天の星空を眺めながら、温泉で温もりと冬の美しさを同時に体感できるのも冬季限定の魅力です。1日1組限定の滞在で、日常を離れた非日常の夜を演出します。

この「氷のホテル」は、氷と雪が織りなす冬の街「アイスヴィレッジ」の中心的な宿泊体験であり、寒さそのものを楽しむ冬の施策として、北海道の厳しい冬を活かした新たな旅の提案です。

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3. 界 津軽 大間のまぐろと地酒を楽しむ、津軽七雪かまくらアペロが2月限定で開催

青森・大鰐温泉にある星野リゾートの温泉旅館ブランド「界 津軽」では、冬の津軽の雪景色と食文化を一体で楽しむ体験型イベント「津軽七雪かまくらアペロ」を2026年2月限定で開催します。真っ白な冬の庭園に手づくりの「七雪かまくら」を並べ、雪をテーマにした伝統工芸の灯り「こぎん幻燈」で幻想的な空間を演出するなど、津軽の雪国の美しさを最大限活かした空間設計が特徴です。

このイベントの最大の魅力は、青森が誇る冬の味覚である大間のまぐろを「七つの雪」に見立てた7種の調理法で味わう「七雪アミューズ」。その日の雪模様から着想を得た地酒とペアリングすることで、同じ食材でも季節と風土を感じる一期一会の味わい体験を提供します。

また、かまくらや灯りの演出には地元伝統工芸「こぎん刺し」のデザインを取り入れ、津軽文化の美と冬の静謐さが融合した非日常空間を創出。雪国の情緒あふれる灯りと音、食が揃うこのイベントは、寒さを楽しみに変える冬限定の施策として、宿泊滞在そのものを冬の旅の目的にする工夫がなされています。

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4. 冬の日光 かまくら祭と湯けむり、囲炉裏で味わう温もりの時間

日光市観光協会が提案するこの冬の旅施策は、雪の文化・体験を五感で味わう多彩なコンテンツが揃っています。まず目を引くのは、雪原に灯る「湯西川温泉かまくら祭」。無数の小さなかまくらにろうそくが灯される幻想的な光景は、冬にしか見られない絶景として来訪者を魅了します。さらに、竹灯籠やライトアップで彩られる「平家あかり」が、雪景色に温かさと色彩を添え、夜の時間を特別なものに演出します。

また、冷えた身体を包み込む囲炉裏料理の体験は、炎のまわりで味わう山の幸や川魚が、心も身体も温まる食の魅力を提供。郷土料理としての深い味わいと、火を囲む時間自体が非日常の癒しとなっています。

さらに、日光の白銀の森でのスノーシューやクロスカントリースキー、エアボードなどのウィンターアクティビティは、雪そのものを遊びに変える体験として子どもから大人まで楽しめる工夫がされています。この時期だからこその静けさや清々しい空気のなかで、雪を全身で感じる体験型コンテンツが充実しています。

もちろん、これらの体験の後には、日光周辺の温泉で温かい湯けむりに包まれる癒しの時間があり、冬旅の寒さを気持ちよさへと変える演出も施されています。雪景色・光・食・アクティビティ・温泉といった、冬という季節を活かした多層的な体験が詰まった施策として、日光の冬旅は「また来たくなる」魅力を強く打ち出しています。

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5. 界 アルプス、信州の雪深い冬を灯す「雪国がんぎあかり」初開催

長野・大町温泉郷にある温泉旅館ブランド「界 アルプス」では、信州の雪深い冬景色と文化を活かした冬季限定イベント「雪国がんぎあかり」を2025年12月20日(土)から2026年2月28日(土)に初開催します。本施策は、かつて雪国の生活文化として地域に根付いた雪除けのアーケード「雁木(がんぎ)」を舞台に、静寂の雪景色とあたたかな光の演出を組み合わせた企画です。

夜になると雁木の回廊一帯がライトアップされ、雪の白さと灯りが織りなす幻想的な光の道が出現。雪降る静かな夜の情景は、訪れる人に雪国の美しさとノスタルジックな雰囲気を体感させる、風景となっています。

イベントでは、参加者自身がミニかまくら状の雪灯篭を手作りし、キャンドルを灯す体験も用意。雪と光の共演を自ら創り出すことで、冬の景色を五感で味わえるよう工夫されています。

また回廊の先には、囲炉裏を囲んで炭火で焼き上げる餅や地元の味噌を添えた信州の郷土料理と、温かい燗酒が楽しめる空間を設営。雪の寒さを忘れさせる“火と食の温もり”が、冬の滞在に豊かな体験価値を加えています。

「雪国がんぎあかり」は雪景色×光×伝統文化×食の体験を組み合わせた冬限定の滞在施策として、雪国らしい風景と人の営みを感じさせるオリジナリティあふれる内容になっています。

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6. 界 津軽 冬の青森でしか出会えない絶景雪見風呂、雪と光が織りなす「こぎんかまくら」

青森・大鰐温泉の温泉旅館「界 津軽」では、雪深い津軽の冬の風景を活かした季節限定演出「こぎんかまくら」を2025年12月1日(月)から2026年2月28日(土)まで展開。雪国の生活文化と津軽の伝統工芸を融合させた、冬の体験プランとなっています。

「こぎんかまくら」は、津軽の伝統刺し子「こぎん刺し」の模様をあしらった灯篭を設えた雪の小かまくらで、雪景色の中に温かい光が浮かび上がる幻想的な光景を創出します。雪の白さと灯りの柔らかな色彩が調和するさまは、冬の夜の静寂とぬくもりを同時に感じられる演出です。

また、この光の演出は「かまくら露天風呂」との組み合わせによってさらに魅力的に。露天風呂から目の前に広がる雪景色と灯りは、冬でしか体験できない特別な体験として訪問者を魅了します。津軽地方の豪雪という環境を、そのまま美しい冬のアトラクションに変える工夫が随所に施されています。

「こぎんかまくら」は、雪という冬の素材を舞台に、伝統文化と光の演出を組み合わせることで、ほかでは味わえない非日常的な冬の魅力を提供。降り積もる雪と揺らめく灯りのコントラストが、訪れる人々に深い印象を残します。

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7. 谷川岳ヨッホ 特製ゴンドラに乗りながら空中ピクニックを楽しむ「雪舞うゴンドラクルーズピクニック」

群馬・みなかみ町の山岳リゾート 「谷川岳ヨッホ by 星野リゾート」 では、2025年12月20日(土)から冬季限定で、雪景色を空から楽しむ新体験 「雪舞うゴンドラクルーズピクニック」 を提供します。この施策は、雪と澄んだ空気を満喫できる、非日常的な空中ピクニック体験です。

特別に設えた貸し切りゴンドラ内はヨーロッパアルプスの山小屋を想起させる木材の質感で装飾され、標高1,300mまでの雪山パノラマを眺めながら、まるで空中でピクニックを楽しむかのような時間が提供されます。食事はスイス山岳地方のエッセンスを取り入れたフィンガーフードとドリンク。空中浮遊を楽しみながら、最高の味覚体験も演出します。特製スタンドに載せた料理は、谷川岳の稜線を象ったデザインで、冬の絶景と食の両方を楽しめる工夫も魅力です。

さらに空中遊覧中には、乗車駅を通過するたびにサプライズ写真やプチギフトの演出があり、思い出づくりの要素も加えられています。1日最大8組まで利用できるように拡大されたことで、冬の雪山の雄大さを背景にした特別な体験がより多くのゲストに届けられるようになりました。

「雪舞うゴンドラクルーズピクニック」は、雪山の景色・空中遊覧・食・思い出演出といった複数の要素を掛け合わせた体験を提供。積雪の美しさをただ見るだけでなく、五感で感じる新しい山旅の楽しみ方として来訪者を惹きつけています。

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冬ならではのサービスで差別化7事例まとめ

今回紹介した7つの事例はいずれも、「寒いからこそできること」「雪があるからこそ生まれる景色」を起点に、食・空間・文化・体験を重ね合わせて価値を創出しています。

単に冬の風景を見せるのではなく、かまくらの灯りに地域の工芸を重ねたり、雪山の眺望をダイニングやゴンドラ体験に変えたりすることで、冬という季節をより深く印象付ける体験へと転換している点が共通しています。

冬に重要なのは、気候を克服すべき条件と捉えるのではなく、物語と体験を生み出す素材として扱うこと。これらの取り組みは、オフシーズンになりがちな冬を、アクティビティ溢れる季節へと変える、示唆に富んだヒントを与えてくれます。

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