これもブランディングの一環 個性派クリスマスツリー12の事例|2025

いよいよクリスマスシーズンに入り、街や店舗にクリスマスの装飾が目立つ時期になりました。近年は、より幅広い体験価値の創出とともにSNS発信の組み合わせが顕著化。実際に現地へ訪問して得られる体験と、そこからの自由発信という組み合わせは、プロモーション施策のスタンダードになりつつあります。

そこで、今回はクリスマスの施策のなかでも個性化が激しいクリスマスツリーの多様性に着目。企業や地域の特色を活かした個性派揃いの12事例をまとめてお届けします。

1. ホテル日光金沢、水と光が織りなすクリスマスツリー「アクアツリー」がロビーに登場

ホテル日航金沢は、2025年11月12日(水)から12月25日(木)までの期間、1階ロビーの噴水にクリスマス装飾のアクアツリーを設置しています。

このアクアツリーは、金沢の冬を象徴する「雪吊り」をモチーフにしたもの。ホテルのロビー中央の噴水上に設置された高さ約3mと存在感あふれるツリーです。ゴールドとシルバーを基調に、淡いブルーのガラスオーナメントやライトをアクセントとしてあしらい、上品で洗練された佇まいに仕上げられています。

水面に浮かぶように漂うツリーは、天井から降り注ぐ無数の光が反射し、水の揺らめきを思わせるような輝きを放つのが特徴。昼間はクリアなきらめきがロビー全体に広がり、夜には温かみのある落ち着いた光が空間を包み込みます。時間帯によって異なる表情を見せ、空間の雰囲気の移り変わりを演出してくれます。

また、ロビーだけでなく、館内のレストランやエントランスにもクリスマスの装飾が施されました。サンタクロースや小さなツリーなど、写真に収めたくなるスポットも多数あり、クリスマスムードを高めています。

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2. ロイヤルパインズホテル浦和、SDGsテーマのサステナブルに灯るクリスマスの森を設置

ロイヤルパインズホテル浦和は、2025年11月2日(日)から12月25日(木)の期間でクリスマスツリーを設置しています。2025年クリスマスツリーのテーマは「SDGs」持続可能な未来への祈り。人と自然が共に生きる未来づくりを目指し、流木や約30種類のドライフラワーなどの装飾を施した、10本のクリスマスツリーの森がエントランスに出現しました。

高さ3.6m直径1.8mのツリーが10本ずらりと並ぶ姿は、クリスマスの森に迷い込んだ気分が味わえます。光も香りもどこか懐かしく、どこか新しい装飾。どれも流木や約30種類のドライフラワーなど、本来捨てられるはずだった花や草、木々の枝を使用し、新しく息を吹き返されたものばかりです。サステナブルの本質は、派手さではなく「思いやり」なのだという想いが込められています。

また、クリスマスツリーを撮影してInstagramへ投稿することで、ラグジュアリースイートルームペア宿泊やレストラン「RPR」ペアランチが当たるSNSキャンペーンも実施しています。

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3. ホテル日航奈良、日本一の靴下生産地「奈良」の靴下が彩る20周年記念クリスマスツリー登場

ホテル日航奈良では、2025年11月13日(木)から12月25日(木)までの期間、ロビー中央に毎年恒例の高さ6mのクリスマスツリーが設置されています。開業20周年を迎え、今回は奈良の地場産業である靴下をクリスマスオーナメントとして採用し、地元への愛とぬくもりを発信しています。

その背景には、奈良県が国内の靴下生産量の約6割を占める「日本一の靴下生産地」ということがあるといいます。そこで、オーナメントには物語性のあるユニークな靴下を選定。これらは、奈良県下で「靴下のまち」と称される奈良県広陵町の株式会社創喜が手掛けるものです。

ツリーを彩るのは、環境に配慮して吉野杉や檜から作られた木の糸と再生コットンを用いた靴下「YOSHINO TREE ヨシノツリー アップサイクルミックス」と、自転車と編み機が融合したユニークなマシーン「チャリックス」でホテル日航奈良のスタッフが編み上げたオリジナル靴下の2種類。素材が持つ温かな表情と愛らしいムードが楽しめるものとなっています。

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4. ユニモちはら台、里山の竹から生まれた、サステナブルなクリスマスツリー装飾


※画像はイメージです。

千葉県市原市のショッピングセンター ユニモちはら台では2025年11月1日(土)から12月25日(木)までの期間に市原の自然を象徴する〝竹〟を主素材としたサステナブルなクリスマスツリーを館内に設置しています。この竹ツリーは、循環型社会への思いを体現したクリスマス装飾として、市原市内の里山地域で実際に伐採された竹を再活用したもの。

南千葉エリア最大級のショッピングセンターであるユニモちはら台。設置されている市原市は、「工業・アート・自然」が共存するまちとして知られ、その中でも里山は人と自然の営みが共生する貴重な空間となっているといいます。しかし一方で、手入れの行き届かない竹林の拡大や自然の未活用といった課題も。

そんな背景から、2025年のクリスマスツリーは地域資源を価値あるデザインとして再構築し、来館者に環境への気づきと感動を届けることを目的として竹ツリーの採用に至りました。

竹ツリーは、地域で環境保全活動を行う市民団体「SaToYaMaよくし隊」の協力のもと実現しました。クリスマス終了後はツリーに利用した竹を竹チップへと加工し、園芸のマルチング剤として再利用を予定。可能な限りゴミを出さず資源を循環させる、サステナブルな取り組みとなっています。

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5. 東京ミッドタウン八重洲、伝統的な竹細工で組み上げた「Merry KOGEI Tree」を設置

東京ミッドタウン八重洲では、2025年11月13日(木)から12月25日(木)までの期間、クリスマスイベント「MIDTOWN YAESU CHRISTMAS 2025」を開催。日本各地の職人およそ60組による工芸作品が八重洲に集結し、ジャパンクラフトを間近で体感できる「Merry KOGEI Exhibition」が実施されます。期間中の週末には、クリスマスマーケットやワークショップも開催され、職人から直接作品への想いやストーリーを聞きながら工芸作品を購入できます。

さらに、1F ガレリアには竹細工で組み上げた約5mのメインツリー「Merry KOGEI Tree」を設置。静岡県で江戸初期に誕生した国指定の伝統的工芸品、駿河竹千筋細工で作り上げられた異色のクリスマスツリーとなっています。

夕方16時からは特別演出として10分に1回、音楽と光が連動した特別なイルミネーションも実施。音楽ととともにツリーの上から下に向かって徐々に光が灯っていくような動きからはじまり、伝統工芸の魅力が広がる様子や技術が受け継がれていくさまを表現した演出が楽しめます。工芸作品の発展や継承への願いが込められています。

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6. 梅田スカイビル、高さ25mの光のツリーが音と連動する幻想的な演出を実施

梅田スカイビルでは、2025年11月14日(金)から12月25日(木)までの期間に「UMEDA SKY BUILDING Christmas 2025」を開催。高さ25mのLEDマッピングツリーが、幻想的な光の演出で大阪の夜空を彩ります。

新梅田シティ1F広場 ワンダースクエア中央に登場するのは、高さ25mと約13万球のLEDに覆われた圧巻のクリスマスツリー。複雑な色彩変化とともに移り変わる場面構成と心に響くサウンドの融合により、まるでミュージカルのような世界観を演出してくれます。

迫力のスケールと繊細な表現に心奪われる6分間のショータイムは、期間中3つのプログラムを上演。11月中は、SEKAI NO OWARI「silent」やback number「クリスマスソング」の世界観をイメージしたイルミネーションが登場します。

さらに、12月中は「The Circus of Light ~夜空にきらめく 幻想のサーカス~」として、どこか妖しくも華やかな世界が映し出されます。それはツリーがまばゆく光を放ち、音楽が鳴り響くと、ピエロや動物たちが舞台に現れ、優雅に、時にコミカルに舞い踊り始めるというもの。光と音が交錯する感動のクライマックスによって、人々の行き交うクリスマスシーズンを彩ります。

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7. うんこミュージアム OKINAWA、初の季節イベントにうんこで華やかに飾られたクリスマスツリー登場

面白法人カヤックと、体験型エンターテインメント施設「うんこミュージアム」を共同で展開する株式会社たのしいミュージアム。2025年9月19日(金)にオープンした「うんこミュージアム OKINAWA」をはじめ、「うんこミュージアム TOKYO」「うんこミュージアム NAGOYA」で、冬季限定イベントとなる「クリスマスうんこパーティー2025」を11月28日(金)から12月29日(月)まで開催します。

「クリスマスうんこパーティー2025」の期間中は、「ウンコ・ボルケーノ」をはじめとした一部コンテンツがクリスマス特別バージョンに変身。うんこで華やかに飾られたクリスマスツリーなど、いつにも増してSNS映えするフォトスポットになっています。さらに、限定ショッパーにうんこカワイイグッズが詰まった「クリスマスうんこパーティーセット」のほか、クリスマスをイメージした期間限定グッズも登場します。

世界中のさまざまな言語の「うんこ」=“うん語”がかわいらしく光り輝く「うん語ネオン」は、うんこミュージアムの中でも人気のフォトスポットです。イベント期間中はこの近くに、うんこやプレゼントボックスで華やかに飾られたクリスマスツリーが登場。いつも以上に華やかに、特別なパーティーのワクワクが感じられる館内イチの映えスポットになっています。

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8. なんばエリアの冬の風物詩、エリアを拡大し約100万球のLEDで彩る「なんば光旅」開催

南海電気鉄道株式会社と株式会社髙島屋は、2025年11月7日(金)から2026年2月15日(日)まで、なんばエリア(なんばパークス、なんばパークス サウス、なんばCITY、なんばスカイオ、なんばカーニバルモール、パークス通り、髙島屋大阪店)の冬の風物詩「なんば光旅」を開催します。

開催14回目を迎える「なんば光旅」は、約100万球のLEDを使用。毎日17時から24時まで、なんばエリアをイルミネーションで彩ります。

さらに。なんばCITYの本館吹き抜けには、全長約14mのオーロラをイメージしたイルミネーションオブジェが新たに登場するなどイルミネーションエリアが拡大します。また、なんばパークスに設置される2階「シャイニングツリー」と8階「煌めく草原」にスマートフォンのカメラをかざすことで、立体的な花やキラキラしたエフェクトなどが現れるAR演出が加わり、イルミネーションの新たな楽しみ方を提供してくれます。

さらに、なんばパークスでは、近未来的なAR水中ツアーイベント「イルミネーションダイビング(有料)」も、昨年に引き続き開催します。イルミネーションが煌めく世界で、海の生き物たちが自由に泳ぎ回る姿を楽しめるのが特徴です。

こちらのイベントは「グレーターなんば構想」の一環として実施されるもの。なんばのナイトタイムを光の演出で盛り上げ、なんばを訪れる、過ごすすべての方に心を満たす体験を届けることを目的としています。

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9. リゾナーレトマム、牧草や牛乳瓶で飾る、高さ約6mのツリーがシンボルの「ファームクリスマス」開催

「北海道の大地を感じるグレイスフルステイ」がコンセプトの「リゾナーレトマム」では、2025年12月1日(月)から12月25日(木)までの期間に、 牧草や牛乳瓶で飾る、高さ約6mのツリーがシンボルの「ファームクリスマス」を開催します。

山の中腹に広がる街並み、ホタルストリートでは、ファームクリスマスツリーが登場するほか、ファームやクリスマスをテーマにした商品を販売する「クリスマスマーケット」を初開催。牛が身に着けるベル、カウベルを使ったコンサートも行われ、街並み全体でファームならではの温かなクリスマスイベントを楽しめるものです。

リゾナーレトマムが位置するエリアは、開発以前は約700頭の牛が飼育され、酪農が営まれていました。そんな、この土地本来の風景を訪れた人々に楽しんでもらおうと、春から秋にかけてファームをテーマにしたアクティビティを提供しています。やがて冬が訪れ、牛たちは放牧地から牛舎へと移動します。そんな季節にもファームの営みを感じてもらおうと、ファームがテーマのクリスマスイベントが企画されました。

イベントのシンボルの高さ約6mのファームクリスマスツリーは、クリスマスカラーの木箱を積み上げ、牧草や牛乳瓶のランプ、農具のオーナメントを飾り付けた、温かみのあるツリーです。食事や買い物を楽しむ途中に、写真を撮ったり、眺めたりしてクリスマス気分を楽しむことができます。

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10. リゾナーレ熱海、熱海の夜空を彩る幻想的な「花火クリスマス」開催

空と海と森が彩る空間で、心弾む滞在が叶うリゾートホテル「リゾナーレ熱海」では、2025年12月1日(月)から12月25日(木)までの期間、熱海の夜空を彩る幻想的なクリスマスイベント「花火クリスマス」を開催します。

今回は実際の花火玉に使用するクラフト紙で作られたクリスマスツリーが新登場。さらに、クラフト紙を編み込んで作るオリジナルリース作りや、熱海海上花火大会を表現した「花火玉クリスマスケーキ」を味わうことで、リゾナーレ熱海ならではの花火の魅力が詰まった特別なクリスマスを体験できるものとなっています。

熱海の代名詞ともいえる熱海海上花火大会は、年間を通して10回以上開催され、2025年で74年目を迎えた歴史あるイベント (参考:熱海市観光協会公式サイト)。リゾナーレ熱海では、打ち上がる花火を全室から満喫できるほか、「和食ダイニング 花火」など、館内の至る所で花火をテーマにした空間演出が施されています。このイベントの開催には、熱海の象徴である花火をテーマにしたクリスマスを楽しんでほしいという想いが込められています。

熱海の海と街を一望できる吹き抜け空間「アクティビティラウンジ」に、幻想的なクリスマスツリーが登場します。花火玉を模した大小様々なオーナメントは、実際の花火玉に使用するクラフト紙で作られ、熱海海上花火大会の特徴であるパステルカラーで彩られています。サンタからのプレゼントやツリーの前は、絶好のフォトスポットとなるものです。

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11. リゾナーレ八ヶ岳、1万2,000本の甲州ワインボトルをアップサイクルしたツリーが並ぶ「ワインリゾートクリスマス2025」開催

自然豊かな八ヶ岳エリアのリゾートホテル、リゾナーレ八ヶ岳では、2025年12月1日(月)から12月25日(木)までの期間に1万2,000本の甲州のワインボトルをアップサイクルしたツリーが並ぶ「ワインリゾートクリスマス2025」を開催します。

メインツリーである高さ3.5mのワインボトルで飾られたツリーには、施設内のレストランや山梨県のワイナリーから集めた「甲州」ワインのボトルのみを使用。また、「甲州」のワインを使用したクリスマス限定の苺パフェや「甲州」のワインの香りをイメージしたクリスマスキャンドル作りも開催。ワインの銘醸地、山梨県ならではのクリスマスを満喫できるイベントです。

リゾナーレ八ヶ岳では、これまで使用済みワインボトルの9割以上をコンクリートの素材として再利用してきました。一方で、訪れる方により楽しんでもらえるアップサイクルの形を模索し、2019年からは1万2,000本のワインボトルを使用したクリスマスツリーでメインストリート「ピーマン通り」を彩ってきました。

そして今回は、より山梨県を際立たせることを目指し、山梨県が誇る葡萄品種「甲州」のワインボトルのみを使用されました。造り手の個性が表れたボトルのエチケットや、さまざまな色や形で見え方が変わる、山梨県のワインリゾートならではのクリスマスイルミネーションとなっています。

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12. 本物のモミの木を使用した高さ約13mのツリーと、クリスマスと日本の冬景色が調和した美しい空間「WHITE KITTE」開催

JPタワー商業施設「KITTE」では、皆様のクリスマスを彩るイベント「WHITE KITTE」を2025年11月20日(木)から12月25日(木)までの期間で開催しています。

今回の「WHITE KITTE」のテーマは、「眩いばかりの白銀世界、草原のクリスマス」。会場全体で約6万5,000球ものLEDを使用したクリスマスと日本の冬景色が調和した空間に、イマーシブでフォトジェニックな白銀の大草原を創造します。

全長約100mに渡る「白銀の草原イルミネーション」の中心には、本物のモミの木を使用した高さ約13mの「シンボルクリスマスツリー」が輝き、周りを取り巻くように白銀のベールが上空に浮かびます。そして、ツリーの周りには、雪国の伝統文化「かまくら」をモチーフにした全長4m・高さ3mの「かまくらオブジェ」が登場。白銀の世界に包み込まれる没入体験型のフォトスポットとして楽しめるものです。

さらに期間中は、ツリーと「白銀の草原イルミネーション」が音楽に合わせて光り輝く、約3分間の「白銀の草原ライティングショー」を毎日実施。アトリウム空間の美しさをより引き立たせる、迫力のある演出プログラムが展開されます

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個性派クリスマスツリー施策、12事例まとめ

いかがだったでしょうか。さまざまなテーマで展開されている各地のクリスマスツリー。単なる集客のためだけではなく、地域特性や自らの取り組む社会課題などメッセージ性がふんだんに盛り込まれているものばかりです。

年に一度の大型イベントとして、外出機会も増えるクリスマスシーズン。誘致するだけではなく、企画背景にもストーリー性を持たせて体験価値やブランディング力を高め、SNS発信との親和性を高めることで、より多くの人にその価値や意義を知らしめるPR施策が出揃いました。

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