クレーンゲーム誕生60年──“クラウン602”の行方を探す共創プロジェクト始動

株式会社タイトーは、1965年に発売した国産初のクレーンゲーム機「クラウン602」を探す全国プロジェクト「#クラウン602を探せ!」を2025年10月24日(金)から開始しました。クレーンゲーム誕生60周年を記念し、SNSや特設サイトで実機情報や思い出エピソードを募集する共創型アーカイブ企画です。

幻の名機「クラウン602」とは

1965年に太東貿易(現タイトー)が発売した「クラウン602」は、国産初のクレーンゲーム機です。ガラス張りの箱型筐体を上部から操作する構造だといい、現在のクレーンゲームの原型にあたります。当時の景品は、キャラメルやタバコなどだったそうです。

高度経済成長期の象徴ともいえるこの機械は、時代の変化とともに記録から姿を消し、わずかな写真を残すのみ。今回のプロジェクトは、その“空白の歴史”をたどり直す試みです。

SNSがつなぐ“ものづくりの記憶”

特設サイトやSNSを通じて現物情報や思い出エピソードを募集する「#クラウン602を探せ!」。発見者には賞金10万円、投稿者にも抽選で賞品が贈られます。

世代を超えて記憶を共有することで、かつての“遊びの文化”を現代の感覚で再構築する、タイトーならではの共創型プロジェクトとなっています。

歴史資産を未来へつなぐ

タイトーは日本のアーケード文化を牽引してきた企業です。今回の「#クラウン602を探せ!」は、過去を懐古するだけでなく、自社の原点を社会と共有しながら未来へと受け継ぐ試み。

企業自らが「失われた製品」を探すという構図は、周年企画としてファンや市民の記憶を通してブランドの物語を再構築する姿勢が際立ちます。

さらに、SNSを通じた全国的な探索活動を通して、過去と未来、企業と生活者をつなぐ“共感のブランディング”が生まれ、新たな価値を生み出すかもしれません。

遊びを次世代へつなぐブランディング事例

失われた名機の行方を通して、「遊び」と「技術」の原点を社会と共に再発見する「#クラウン602を探せ!」は、クレーンゲーム誕生60周年を機に、タイトーが自社の原点を社会と共有しながら再評価する取り組みです。過去の製品や体験を通じて企業の歩みを見つめ直し、文化としての“遊び”を次世代へつなぐと同時に、ブランディングも強化することでしょう。

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