幅10mの大画面でひんやり体験――セイカ食品「避暑地体感ステーション」

セイカ食品株式会社は、鹿児島名物アイス「南国白くま」のブランドプロモーションとして、福岡・天神駅の大型ビジョン「TENJIN ONE VISION」で避暑地体感ステーションを2025年8月18日(月)から展開。天神駅東口改札外に位置するこのデジタルサイネージは、幅10メートルの迫力ある映像を放映でき、国内外の観光客が行き交う立地を活かした広告メディアです。

今回の企画は「南国白くま」のCMを拡張し、見るだけで涼しさを感じる体験を提供するもの。暑い夏に「南国白くま」を食べたくなるような仕掛けが光ります。

映像でめぐる鹿児島の涼スポット

放映されるのは「沖永良部島の鍾乳洞篇」「鹿児島のそうめん流し篇」「極寒の雪原篇」の3本。いずれも“涼”をテーマに、通行者に清涼感を与えます。

「沖永良部島の昇竜洞」はサンゴ礁が隆起してできた鍾乳洞で、天然記念物に指定される大規模な洞窟です。鍾乳石や水滴の音まで再現され、まるで現地で探検しているかのような体験を味わえます。

鹿児島名物「そうめん流し」では、唐船峡の湧水を活かした回転式そうめん流しを大画面で再現。流れるそうめんの映像はユニークで、見れば思わず食べたくなる臨場感があります。

さらに「極寒の雪原篇」では真夏の街中に凍てつく雪原の映像が出現することで、都会にひとときの涼をもたらします。

ブランドと地域文化を結びつける

この施策の特徴は、商品のブランド価値を地域文化と重ね合わせた点にあります。「南国白くま」は昭和7年(1932年)に誕生し、練乳かけのかき氷にフルーツを盛り付けた鹿児島の定番の味。セイカ食品を代表する商品へと育ちました。

映像に登場する昇竜洞や唐船峡のそうめん流しも鹿児島を代表する避暑地であり、ブランドが持つ「南国鹿児島」のイメージを強化。都会でのアイス需要喚起につなげています。

TENJIN ONE VISIONという媒体を活用し、観光客を含む幅広い層に鹿児島の文化を届け、購買意欲を刺激する本施策は、観光資源と食文化を掛け合わせた広告事例といえるでしょう。

没入体験で広がるブランドの未来

避暑地体感ステーションは、屋外広告を超えて“体験”として記憶される仕組みを持つ施策。映像の迫力が南国白くまのブランド想起を強め、購入やSNSでの拡散へとつながる可能性を秘めています。

暑い夏に見るだけで涼しい体験は、消費者に強い印象を残しそう。今後も没入型の演出は、食品ブランドのプロモーション手法として拡大していくことが期待されます。

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