途上国の課題を歩いて実感。チャリティーキャンペーン「歩く国際協力」のアイデア

国際NGO「CARE」の一員である公益財団法人ケア・インターナショナル ジャパンは、3月8日の「国際女性デー」に合わせ、2025年3月10日(土)〜2025年5月31日(土)の3ヶ月間、歩く国際協力「Walk in Her Shoes 2025」キャンペーンを開催します。

このキャンペーンでは、期間中に参加者が歩いた距離を報告すると、500歩につき1円が協賛企業から寄付されます。歩数報告はアプリやウェブサイトから行うことができるため、好きな時間に好きな場所から参加でき、散歩や通勤など日常生活の一部として手軽に寄付活動を行うことができます。

キャンペーン参加費や寄付金は、東ティモールやネパール、ウクライナ等で行われている女性や女子の自立を支援する活動に使われます。

世界では4人に1人、約20億人の人々が、安全な飲み水にアクセスできない状況です。中でも途上国の女性たちは、多くの時間を徒歩での水汲みに費やしており、学校に通う時間や賃金労働を犠牲にしていたり、水汲みの途中に精神的・性的な危険に遭う可能性にもさらされています。

英語で”その人の立場になる”という意味がある、「in oneʼs shoes(その⼈の靴を履く)」。この言葉を元にした「Walk in Her Shoes(彼女の立場になる)」のキャンペーン名にも示される通り、参加者は、途上国の女性や女の子たちが毎日歩く8,000歩〜10,000歩(約6キロ)を意識しながら歩くことで、ウォーキングを通じて彼女たちの困難を疑似体験し、途上国の課題を肌で実感することができます。

2025年3月23日(日)には、「世界水の日」に合わせたチャリティーウォークイベントを開催。途上国の女性が毎日歩く6キロを都内のコースで実際に歩きながら、クイズや水運び体験も行うことができ、よりリアルな体験が、途上国女性へのさらなる理解や、参加者の態度変容にも繋がっていきそうです。

写真1枚につき100円が寄付される、CAREの「C」や「水」にまつわる写真を投稿するSNSキャンペーンも同時開催。一緒に歩く仲間と「C」のマークを作ったり、ウォーキングの途中で出会った「水」にまつわる景色を撮影するなど、チャリティーウォークの合間に参加できる座組みで、多くの参加者を見込めそうです。

ウォーキングで「C」のコースを辿り、GPSアートを作成・投稿することで参加できるコンテスト企画もあり、チャリティーウォークを楽しみながら、SNSでの拡散を促す工夫にも余念がありません。

昨年実施されたキャンペーンには4,043人が参加し、チャリティーウォーク参加者の約85%が「彼女たちの身になって歩くことを意識できた」と回答。「途上国女性の困難を疑似体験する」というコンセプトが、寄付だけに留まらない啓発効果を生み出す取り組みとなっています。

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