廃棄するコーヒー粉を原料に、味の素AGFとエコカップ「Aroma Loop」を共同開発
アサヒユウアス株式会社は、味の素AGF株式会社と協業し、工場から出たコーヒーの副産物をアップサイクルしたエコカップ「Aroma Loop(アロマループ)」を共同開発しました。
オフィスやカフェなどから出たコーヒーの副産物をアップサイクルし、廃棄物の削減と持続可能な資源利用に取り組み、サーキュラーエコノミーの構築を目指す「Coffeeloopプロジェクト」の一環として行なわれた今回のプロジェクト。2024年3月8日(金)からクラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」上で応援購入を募り、目標金額30万円を目指すほか、ホテルやカフェなどへの導入を促進するとしています。
「Aroma Loop」は、味の素AGFの工場でコーヒー豆の品種の切り替え時に生じるコーヒーの副産物や規格外のコーヒーを原料にしたカップです。<Black>と<Latte>の2種を開発され、味の素AGFの味覚・嗅覚研究を経て、コーヒーの香りが引き立つ形状を追求しています。広い液面から生まれた香りをカップ内にとどめるデザインにすることで、芳しい香り立ちを際立たせ、コーヒーの味わいをはっきりと感じることができます。また、下半分は二重構造となっているため熱が逃げづらく、コーヒーの温度が長持ちするのが特徴です。
「Coffeeloopプロジェクト」は、国内のオフィスやカフェなどから出たコーヒーの副産物をアップサイクルするプロジェクトです。限りある資源を循環させることで、廃棄物の発生を抑制するサーキュラーエコノミーの構築を目指します。2023年4月、都内のオフィス内にある社員向けのカフェから出たコーヒーかすをアップサイクル。エコカップ「Coffeeloopカップ」を開発し、同カフェでカップの利用を開始しました。
さらに、6月からはホテルオークラ福岡で「Coffeeloopカップ」を導入し、ビジネスサロンなどでのテスト展開を開始しました。7月には株式会社ジェイアール西日本ホテル開発が運営するホテルから排出されたコーヒーかすをアップサイクルし、ホテルオリジナルロゴの「Coffeeloopカップ」を開発。同社が一体運営を行うホテルの宿泊者専用ゲストラウンジに導入し、使い捨てごみの削減に取り組んでいます。
10月からは東京都墨田区と連携した「すみだCoffeeloopプロジェクト」を開始し、区内のカフェや企業から発生したコーヒーかすを使ったリユースカップ「すみだCoffeeloopカップ」を開発。2024年2月から区内のカフェでの使用を開始したほか、株式会社セブン&アイ・フードシステムズが運営するレストランチェーン「デニーズ」でも、全店舗に導入されています。
今後も「Coffeeloopプロジェクト」は賛同するパートナー企業を増やしながら、コーヒーの副産物を活用したさまざまなアップサイクルに取り組み、サーキュラーエコノミーの構築を目指していくとしています。
コーヒーの副産物をアップサイクルしたエコカップ「Aroma Loop(アロマループ)」。工場廃棄物のアップサイクルであるとともに、二重構造など冷めにくい工夫により、しっかりとコーヒーを楽しめるカップになっているところもポイントです。
また、個人に消費してもらうだけでなく、さまざまなパートナー企業を増やしながら普及させることで、持続的に需要と供給が成立する取り組みとなっています。
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