「経済格差」よりも注視すべき?「知的格差」とは プレスリリース

最近特に注目されている「経済格差」。

その「経済格差」も問題であると捉えながら、実は「知的格差」はその重要性以上に軽視されている、と警鐘を鳴らす櫻田大造さん。

ーーーーーーーーーーーーーー

櫻田大造さん プロフィール

関西学院大学国際学部教授。シアトル大学教養学部政治学科、上智大学外国語学部英語学科卒。トロント大学大学院政治学修士課程修了。博士(国際公共政策、大阪大学)。専門は国際関係論・比較外交政策。信越放送ラジオの国際問題コメンテーターも務める。著書に『「定年後知的格差」時代の勉強法』など。

 

  • 人生100年時代の「知的格差」とは

人生100年時代と言われる中で、経済格差同様注視すべき、「知的格差」とは何ですか?私たちにどのような違い・格差を生み出すのでしょうか。

櫻田さん:
正規の学校教育を終えてからも、自ら情報やスキルを求めるライフスタイルを送ることが「知的生活」です。誰にも強制されずに、自分だけのための勉強をしている。それが愉しいという人と全く知的なことには興味を持たない人では、特にリタイア後に大きな「知的格差」が生まれます。

認知症予防面でも自分で勉強する習慣のある人の方が、「新しい自分」「今まで知らなかった自分」を発見できますし、効果的だと感じます。(認知症の要因の一つに学習歴の短さは指摘されています。)ただし、きっかけとなるような場所があると「知的格差」解消には大いに役立ちます。その意味でも後述するClassmateには大いに期待しています。

 

  • 情報を受け取る or 情報を得て、議論する

いざ、知的生活を送る!となっても、能動的な知的生活・受動的な知的生活には大きな違いがありそうです。どんな違いがありますか?

櫻田さん:
最初の一歩が大事ですね。知識などを消化して、自分の意見として発信できるか否かが、両者を区分できます。「受動的」知的生活は、時事問題、文芸などなんでもよいので、本やウェブなどで情報を集めること。

それに対して「能動的」知的生活は、その発見を他者と議論したり、メモ、記事、ブログ、論文、本などにまとめたり、発信することです。仕事での報告書や稟議書作成も十分「能動的」知的生活の基盤となりますし、そこからたとえば、よりマクロな日本経済の仕組みや今後の見通しなど、派生した課題を追求できます。

人生100年時代や「働き方改革」が取り入れられた今では、時間的余裕もでき、知的関心を追求できる場も増えてきております。Classmateも「能動的」知的生活を送る最初の一歩として、高く評価できます。
 

  • 他者と話したり、発信する「能動的」知的生活は、どう良いのか?

櫻田さん:
夏休みの強制的宿題を、最後の日に泣きながら、無理やり仕上げた思い出を持つ人は、かなりいることでしょう。全ての勉強や知的活動について、学校とかのシステムからの圧力があると、義務感に押しつぶされて、なかなか愉しむことができません。反対に、自分からやってみたい、もっと知りたい、発見したいと思いたち、時間を忘れて調べることは本来愉しいものです。

何かのファンの心理と通じるモノがあります。ファンになったら、徹底的に熱狂する。それが愉しいし、快楽となる。その対象が知的好奇心をもたらす自主的「勉強」なのです。

私などは趣味として、色々なビールを飲んだり、ビールに関する本を読んだりすることが好きで、ビアパブのオーナー主催のビール学講座を受講したこともあります。ビールに関する知識が確実に増え、ビールの種類による最適温度、注ぎ方のコツなど実践面でも役に立つ知識も得ました。リタイア後には、ビール検定にトライして、知識をより確実にすることも計画しております。
 

 

  • アクティブラーニングの重要性

まだ一般的に「勉強」とは「黙々と話を聴き、ノートに書く」ことであると認識されているように感じます。自分の考えを持ち、アウトプットとして、議論・ディスカッションすることは脳にどういった影響を与え、なぜそれは重要なのでしょうか?

櫻田さん:
大学の現場では、かなりアクティブラーニングが推奨され、実践されるようになりましたが、大人数の講義だとなかなか難しい部分もあります。日本の大学の場合、北米の大学と異なり、大学院生がティーチング・アシスタントとして、授業の補講や受講生の質疑応答をしてくれる制度が、まだ整っておりません。

ただ黙って話を聞き、それをノートに取ることも、初期の勉強法としては効果があります。

そのうえで、顔と名前が一致するくらいの少人数授業で、十分予習をして、それを発表したり、即興的に賛成論と反対論に分かれて、ディベートなどをするのは、極めて効果的です。

 

脳も「受動的」知的生活から「能動的」知的生活にかわることで、大きな刺激を受けるはずです。
 

  • 正しいペースで学ぶ・続けられる学習、どうすれば見つけられる?

思い立って、自分のレベル以上のコースを受講し、難しくて途中で断念してしまったり、資格取得など教材と共に自分一人で学習するケース、そして動画視聴学習によって、好きな時にできるからこそ自分を駆り立てないと、途中でやめてしまうケースなど、経験がある人も多いと思うのですが、正しいペースで学ぶ・続けられる学習を得るために、どういったポイントに注意すべきでしょうか?

櫻田さん:
人によっては自学自習が向いているタイプの方もおられます。私の知り合いの医者で医学博士の大学教授は、大学の一般教養科目が簡単(当たり前)すぎて、成績は良かったものの、退屈でやる気が出なかったとのこと。

ただし、このような「天才型」でない大多数は、おっしゃる通り、ハードルが高すぎて挫折する。あるいは自由過ぎて、送られてきた教材を全くやらなかったなどのケースもあります。

まずは知的に面白そうだと感じ、好きになれるテーマを探すこと。

復習になってもよいから基礎部分は半分以上理解できること。そして、アウトプットとしての会話や議論が大事です。独学ではなく、複数の学習仲間がいるとまさに相互に教えあうこともあり、相乗効果が高まります。
 

 

  • Classmateという学習法、どう思いますか?

Classmateは少人数(4~7人)で、決まった時間に集まり、同じメンバーで毎週ディスカッションしながら学んでいくシステムです。自宅に届く、書き込める教材は、大学教授やその他専門家が監修しているため、情報の信頼性や精度が高く、カリキュラムに不満なく学ぶことができます。

40~60代後半(もちろんそれ以外の年齢でも大丈夫です)の方へのサービスとして作っているのですが、そういった方々にとってClassmateを使うことはどんなメリットがあるでしょうか?

櫻田さん:
自分の学びたいテーマを自宅で手軽に学べるということで、コロナ禍でもアフターコロナの時代にも最適な学習システムだと思います。これだけ社会が情報化して、すごい勢いで変わっていくのに対して、まさに「能動的」知的生活に踏み出す場として、極めて優れたシステムですね。

強制されない勉強からの知識獲得や議論などから多くのノウハウを獲得できますし、大学などを卒業してから20年以上たった学び直しの層、リタイアした後で知的探求に燃えている層などにもアピールできるでしょう。

 

  • 家庭でも仕事でもない、笑顔になれる「居場所」

Classmateは学びを得られるレッスンサービス、というだけではなく、毎週同じメンバーと顔を合わせることで感じる「安心」や「所属感」も強みであると思っています。家庭でも仕事でもない「居場所」を持つこと(サードプレイス)は、定年後や更年期障害を迎える方々にとって、どのような影響を与えると想定されますでしょうか

櫻田さん:
『定年後の居場所』(朝日新書、2021年)の著者で神戸松蔭女子学院大学教授の楠木新先生との対談でも大いに共感しあったのですが、Classmateのような「所属感」を生み出す場こそ、職場、家庭、地域を超えた、優れた「居場所」になるでしょう。

ここでの共通項は、「知的好奇心」を満たすための同好会という点です。顔と名前が一致する仲間をインターネットの場で得ることは、大きな知的刺激にもなります。

毎週決まった時間に向けて準備をきちんと実施して、それをアウトプットすることは、「能動的」知的生活への大きな一歩で、そこで学んだ知識やノウハウがさらなる知的探求へと導いてくれます

 

 

  • Classmateについて

Classmateは令和時代につくられた、オンラインのカルチャースクールです。趣味や教養について深める、今まで出会わなかった知識を得ることで世界を広げる、また学びを受ける仲間に出会い共に切磋琢磨する、学びを楽しみたい方のためのサービスです。

「学びと繋がりをあなたのそばに」
好きな曜日と時間を選んで、コースに申し込んだら、あとは教材を届くのを待つだけ!

 

  • ​料金
    • レッスン3回 月額5,500円(税込 6,050円)
    • 1コース分の教材費用 「令和子育て理論」コース 1,500円(税込 1,650円)
  • システム
    • スケジュール簡単!同じ曜日と同じ時間に行われるレッスン
    • パソコン苦手OK!サイト上でそのまま参加できて、簡単
    • 休んでもOK!アーカイブ録画を視聴可能
    • 入学金や解約金なし!コースの途中でも停止可能

 Classmate体験者インタビュー

 

配信元: PR TIMES
企業プレスリリース詳細へ »

ランキング

最近見た記事

最新記事

すべて見る