【Pick of the week】今週の国内事例ピックアップ 6/8
直近でリリースされたもの・話題になったもの等、日本国内のクリエイティブ・キャンペーン事例をAdGang目線で独自にピックアップしてご紹介する「Pick of the week」。
今回は、パナソニック、大日本除虫菊、花王、江崎グリコ、フィンランド大使館の5つの事例をご紹介。
1:食べカスリスクに警鐘を鳴らす歯柄のお皿「FLORAL PLATE」(パナソニック)
パナソニックは、「歯と口の健康週間」である6月4日(月)より、一歩進んだオーラルケアを提唱する『FLORAL PLATE PROJECT』を開始。その啓蒙ツール『FLORAL PLATE』を使った動画を公開。『FLORAL PLATE』は、一見キレイな花柄のお皿に見えるが、実はこの花柄は、全て人間の歯型からつくられたもの。柄の深さは、健康的な歯ぐきの溝と同じ約1mmに。柄と柄の隙間は、歯と歯の隙間の平均値と同じ約0.6mmで作られている。
本動画は、そのお皿のデザインを見て感動する人々から始まる。しかし後に、お皿の柄が人の歯型から作られたものであることが明らかになる。お皿を歯ブラシで磨くも、隙間に詰まった食べカスは全く取れず、最後には、その残った汚れを同社の口腔洗浄器「ジェットウォッシャー ドルツ」の超音波水流でキレイに除去し、お皿は真っ白に戻るという展開だ。歯ブラシだけでは約40%の汚れが残ると言われていることから、本動画では、食後の口腔内に残る食べカスや汚れをわかりやすく表現している。
2:「買うまでが、広告です。」(大日本除虫菊)
大日本除虫菊が、5月に「買うまでが、広告です。」と銘打った、ゴキブリがうごかなくなるスプレー「コックローチ」の新聞広告を展開。
本広告内では、ゴキブリのイラストさえ不快だというお客の声に応えた、本商品の外装フィルムをはがせる「脱皮缶」を紹介。それと合わせて、広告主として広告を出している意図として、“買ってほしい”“拡散してほしい”旨を説明し、企業側から本広告読者の役割を提示している。ビジュアルでは、立体的な商品写真と、“脱皮”“拡散”“買う”などの文字が大きく表現されており、実際に切り取ってスマホでの撮影・SNSによる拡散などをしてもらうことを想定した作りにもなっている。
3:0歳から100歳までの101人の「肌」で輝く姿を写真で表現(花王)
花王のスキンケアブランド「ビオレ」は、女優・榮倉奈々さん他100人の「肌」で輝く姿を写真で表現する『肌。Biore×篠山紀信 0→100歳』プロジェクトを開始し、Web動画「榮倉奈々篇」と共に、「オムニバス篇 第1弾」を6月6日(水)より公開。
本プロジェクトは、発売以来38年間、肌にこだわって日本人の洗顔を支え続けてきた本ブランドが、素肌の可能性を表現し、すべての人に前向きな気持ちになってもらうために始動。テーマである「肌」を表現するために撮影するのは、榮倉さん含む0歳から100歳までの101人の“顔のヌード(=素顔)”。日本有数のカメラマンである篠山紀信さんならではの感性で、一人一人の内側から溢れるエネルギーを2018年内にかけて捉え、写真に納めていく。今回公開した「榮倉奈々篇」「オムニバス篇 第1弾」は、撮り始めた作品の一部を映像にまとめたものになる。
4:パッケージ&Webサイトから参加できる謎解きゲーム(江崎グリコ)
江崎グリコは、ロングセラー商品の『朝食りんごヨーグルトシリーズ』と『ヨーグルト健康 3個パック』において、商品パッケージを見ながら特設サイトで謎を解いていく、パッケージ連動型謎解きゲーム【消えたすっきりんご姫の謎】を展開。
本ゲームは、爽やかな味わいですっきりできることが特長である「朝食りんごヨーグルト」にちなんで、“ヨーグルトを食べてすっきり、謎をといて、更にすっきり!”がコンセプト。対象商品の3個パックの商品トレーには「親子ですっきり!」をテーマに親子それぞれが楽しく解ける本キャンペーンオリジナルの謎を出題。なお、答え合わせはWeb上の特設サイトで行え、1つめの謎が解けると、さらに難易度を高くした「ハードモードの謎」に挑戦できる。なお、本ゲームは「リアル謎解きゲーム」などで知られる「よだかのレコード」の監修となっている。
5:大使館のLINEスタンプで奨学金に寄付(フィンランド大使館)
フィンランド大使館は、公式キャラクター「フィンたん」のLINEスタンプを6月1日(金)に発売。欧米の在日大使館がLINEスタンプを発売するのは日本初。さまざまな表情をしたフィンたんと、友人「ユキ」のイラスト16種類に、「moi!/やあ!」「kiitos!/ありがとう!」「anteeksi!/ごめんね!」「totta kai!/もちろん!」など、フィンランド語と日本語訳がついている。
フィンたんLINEスタンプのイラストを手掛けたのは、フィンたんの生みの親である大阪成蹊大学造形芸術学科長・教授で、アニメーション監督の糸曽賢志氏。LINE STOREにて最低価格で販売し、集まった金額は日本について研究するフィンランド人学生対象の「一般社団法人日本フィンランド協会 渡邉忠恕記念奨学金」に寄付される。
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