“ユーロ硬貨”に新しいデザインが誕生!? 26億円相当のメディア露出を果たした児童支援団体のPR施策
Case: Coins of hope
2分毎に子供の行方不明事件が発生しているヨーロッパ。中には何年も発見されず、文字通り“顔”を忘れられてしまうことも多々あります。
そんな悲しい現状に希望の光を当てようと、ベルギーの児童失踪・児童虐待センター「Child Focus」がある大規模なプロジェクトを実施しました。
同プロジェクトでは、20年前に行方不明になったLiam君が描かれた硬貨『Coins of Hope』を制作。ユーロ圏の国々の許可を取得し、“2ユーロ硬貨”として使えるコインを合計で100万枚流通させました。
硬貨を流通させるにあたり、銀行、スーパーチェーン、商店街など様々な団体が同センターに協力。また自社の商品を「Coins of Hope」で購入するよう訴求するCMも見られました。
「Coins of Hope」を使ってスナックを買おう
また政治家や著名人を始め、多くの人々が「#coinsofhope」を付けて、硬貨の写真をSNSにアップ。どこでどれくらいの人がシェアしたのかが分かるよう、特設サイトには世界地図が描かれています。
世界各地でパブリシティを獲得し、1億8,000万インプレッション、そして総計2,200万ユーロ(約26億円)相当のメディア露出を果たした今回のプロジェクト。
困難とも思われる「通貨の制作」を実現し、プロジェクトの周知を見事に成功させた児童支援団体による啓発施策でした。
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