【カンヌライオンズ】「エンターテインメントの未来」を作る2016年新設部門
カンヌライオンズ2016のオフィシャルメディアパートナーである「SENSORS」より転載。今年のカンヌの見どころ、新設カテゴリー、アワードなどについて紹介していく。今回は、新設「エンターテインメント・ライオンズ」に注目する。
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カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル(カンヌライオンズ)は今年2016年よりカンヌ・ライオンズより”独立”した新しい2日間のフェスティバル、エンターテインメント・ライオンズ(Entertainment Lions*)を開催する。
注*Lions Entertainment表記も見受けられるが当記事ではエンターテインメント・ライオンズとして紹介していく。
ブランデッドコンテンツ&エンターテイメント部門は4年前に開設されてから多くのクリエイティブ作品が応募されてきたが、過去2年はグランプリ作品が選出されていないという事実を受け、今回どんなコンテンツがファンを生み出し、文化の主流を作りだしているのか、そして、世の中で無視できないクリエイティブ・コンテンツ(Unskippable Creativity)を再評価するために新設された。エンターテイメント・ライオンズではビジュアルストーリーテリング、タレント(著名者とのコラボ)、ブランドエクスペリエンス、ゲーム、スポーツがサブカテゴリーとしてある。
エンターテインメント・ライオンズの審査員長を務めるCAA社チーフクリエイティブオフィサー、Jae Goodman(ジェイ・グッドマン)氏 は「今回の新設ライオンズはこれまでの作品制作傾向で見られる『既存のエンターテイメントから離れるコンテンツ制作』から、『エンターテイメントコンテンツ自体を制作』するという新しい流れを象徴するライオンズになるだろう。
もちろん、コンテンツキャンペーン自体にブランド企業が掲げたKPIやゴールに対しての結果が出ていないと評価が難しいため、今回のエンターテイメント・ライオンズで受賞する作品は近未来のマーケティングの形として認識されるだろう。」とコメントしている。(参考:THE CANNES LIONS INTERNATIONAL FESTIVAL OF CREATIVITY LAUNCHES LIONS ENTERTAINMENTプレスリリースより)
Source: Cannes Lions International Festival of Creativity
今回のエンターテインメント・ライオンズには、元Swedish House Mafiaのキーパーソン、Steve Angello(スティーヴ・アンジェロ)氏や多くのアーティストに楽曲提供をしているMark Ronson(マーク・ロンソン)氏をはじめとする多くのアーティスト、プロデューサーをスピーカーとして招聘しており、これまで以上の音楽業界、TV業界、映画業界、グローバルタレントマネージメントからの参加者が見込まれている。
エンターテインメント・ライオンズは6月23日・24日に開催され、カンヌ・ライオンズパス保持者は誰でも参加可能。もちろんこの2日間だけのパスも購入できる。
■2016年度全体カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバルスケジュール
・カンヌ・ライオンズ(6月18日〜25日)
・ライオンズ・ヘルス(6月18日19日)
・ライオンズ・イノベーション(6月21日22日)
・エンターテインメント・ライオンズ(6月23日24日)
ライター:中村寛子
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