ラジオ番組「INNOVATION WORLD」が筑波大とコラボし、テクノロジーにまつわるイベントを行う理由

Case:J-WAVE「INNOVATION WORLD FESTA 2016」

話題になった、または今後話題になるであろう日本国内の広告・クリエイティブの事例の裏側を、案件を担当した方へのインタビューを通して明らかにしていく連載「BEHIND THE BUZZ」。

今回は、J-WAVE「INNOVATION WORLD FESTA 2016」を取り上げます。5月14日(土)に筑波大学にて行われる”テクノロジーと音楽の祭典”。イノベーターを発掘する番組「INNOVATION WORLD」(毎月最終日曜日 22:00~ J-WAVEにて)から生まれたイベント。ラジオ局が大学とコラボし、様々な企業が集うイベントの実施意義・理由を探ります。株式会社 J-WAVE 事業企画室長 小向 国靖さんにお話を伺いました。

Interview & Text : 市來 孝人
テクノロジーの進化により生まれる新たなサービスやプロダクトを応援する番組

—まず番組「INNOVATION WORLD」をスタートされた理由は何でしょうか?

テクノロジーがますます進化していく中、それを支えている20-30代は我々の局としてもターゲットとしている層ですし、局のカラーとしても「新しいものを牽引していく」面を打ち出していきたいと考えていました。テクノロジーの進化により生まれる新たなサービスやプロダクトを応援し、一緒に作っていけるような番組にしたいとスタートしました。

—実際のリスナーはどの世代が多いでしょうか?

20代中盤から30代です。これから起業しようという20代前半の方にももっと聴いてもらえるようになりたいですね。

—ナビゲーターはm-floのVERBALさんが務められていますが、その人選に込められた意図を教えてください。

音楽業界はもちろんのこと、ビジネス界の人脈も広い方ですし、新しいものをどんどん取り入れるイメージや若い人の兄貴分的なキャラクターという面も含め、適任だとお願いすることにしました。(アメリカ・ABCのテレビ番組)「Shark Tank」のように起業家がプレゼンをしてはどうか…等と、アイデアも出してくれました。

—実際に番組で、企業が登場してプレゼンされていますよね。

番組内で自分たちのビジネスを1分間という短い時間でプレゼンしてもらっています。「短い時間でプレゼンする」という内容も非常にラジオ向きですし、プレゼンを聞いても面白いだろうなという企業にお声がけしています。
番組内でプレゼンしてもらうだけではなく共感出来る企業に出資したり、一緒にイベントを仕掛けたり、放送だけではない広がりを作りたいと考えていました。

—ちなみに小向さんも、元々テクノロジーなどの動向はお好きなのでしょうか?

実はSE出身なので、テクノロジーはとても好きですね。

企業の新規事業担当や、技術者、広告・マーケティング担当者にはぜひ来場してほしい

—そして今回の「INNOVATION WORLD FESTA 2016」を実施することになった経緯は、どのようなものだったのでしょうか。

元々筑波大学の学生さんから、学園祭でアーティストを呼びたいと相談の連絡を受けたことがきっかけです。彼は今もイベントの企画に入ってもらっているのですが、単に学園祭でのアーティスト出演に留まらず、折角「テクノロジー」のイメージも強い筑波大ですから、(アメリカ・テキサス州で行われている音楽・映画・インタラクティブなどを扱うイベント)SXSWのようなイベントを新たに立ち上げられたら面白いなと考えました。

そこからさらに、番組の初回ゲストとして出演頂いた森川亮さんが筑波大のOBで、森川さんから学長にお話しして頂いたんですね。学長がとてもアクティブな方で「これは是非成功させましょう」と、大学の職員の方もアサイン頂くなど精力的に動いて頂きました。そして今回のイベント翌日の5月15日からG7サミット(日、米、英、仏、独、伊、加の首脳並びに欧州理事会議長及び欧州委員会委員長が参加して開催される首脳会議)の、G7茨城・つくば科学技術大臣会合がこのエリアで開かれるため、その前夜祭イベントとしての公認も頂くことになるなど、どんどん話が広がっていきました。

—予定しているコンテンツについてお聞かせ下さい。

アーティストのパフォーマンス、トークセッション、ベンチャー企業ブース、テクノロジー体験エリア、つくばのグルメフードエリアといった構成です。アーティストは小室哲哉さん、m-floなど、トークセッションでは堀江貴文さん、田原総一郎さんなど、有名な方も数多く登場しますので「テクノロジー」に関心のある方も、関心の薄い方も楽しんで頂けるかと思います。企業ブースはスタートアップを中心に30-40社が出展予定です。

—どういう方にご来場頂きたいですか?

テクノロジーやメディアアートに興味がある方はもちろん、企業の新規事業担当や、技術者、広告、マーケティング担当者、起業家、投資家、学生など、様々な方にご来場頂きたいです。

—出展企業も募集中とのことですが、の基準などはありますか?

テクノロジーを活用したベンチャー企業であれば大丈夫です。ユニークなベンチャー企業が多数集まってきてくれています。

—協賛企業なども募集中なのでしょうか?

はい、絶賛大募集中です!技術力に自信がある企業さん、ベンチャー企業とコラボしたい企業さんなどは相性が良いと思います。

—今後「INNOVATION WORLD」全体としては、どういうプロジェクトにしていきたいでしょうか?

ただ紹介するだけではなく、より、ビジネスとの関わりを強めていきたいですね。例えば出演者やアーティストが企業に出向いたり、一緒にものづくりをしたり、ラジオ局ならではの形のビジネスモデルを作っていけたらと思います。

ランキング

最近見た記事

最新記事

すべて見る