メルボルンの学生が考案したハンパない就職活動 “人質大作戦”

Case:The Creative Ransom

現在日本の大学生の間では、『ソー活』という造語まで生まれる程、ソーシャルメディアを駆使した就職活動が盛んに行われるようになっていますが、本日はそんな『ソー活』という地道な活動とは一線を画す、超アグレッシブな就職活動の成功例を紹介します。

※広告・宣伝事例ではありませんが、コミュニケーションの手法として参考になる要素が見つかるかと思います。

背景

メルボルンの学生 Andrew Grinter氏とLee Spencer氏の2名が自分たちの就職活動のために考案。
そもそも、この2人が就職先として志望したのは、著名なクリエイティブ・ディレクターの下で働くことでした。

施策内容

何のビジネスの経験もない彼らが、何とか著名なクリエイティブ・ディレクターに面談してもらうことを考えて実行した秘策が、メルボルンの著名クリエイティブ・ディレクター10名の名前入りドメインを購入して、“彼らのドメインを『人質』に取る”という手法でした。

彼らは各クリエイティブ・ディレクター宛てに、この購入したドメイン名を紙に書いて郵送で送りつけます。
本物の誘拐犯がやるように雑誌の文字などを切り貼りして、ドメインを記述しています。

各クリエイティブ・ディレクターがこのドメインに実際にアクセスすると、2名の要求が明らかになります。

そこには、
『あんたのドメインはこの通り人質に取らせてもらった。もしも我々と面談してくれないと、ドメインをこのまま奪って好き勝手やっちゃうぞ!(そうなったらあんたの信用はガタ落ちだよ!)警察には絶対に通報するんじゃないぞ!』という脅迫メッセージが記載されていました。

結果

この脅迫の結果、7人のクリエイティブ・ディレクターに会ってもらうことに成功して、見事希望の職につけたそうです。

ちなみに、面接の際は“脅迫犯”としての身元がばれないように、強盗犯のような目出し帽を着用していたため、9人もの受付嬢をパニックに陥れたそうです。目出し帽を被った男どもが「・・・さんとアポイントなんだが…」と言ってきても驚きですよね。

クリエイティブ・ディレクターとの面接中も目出し帽をつけたままだったようです。

この企画力と実行力は凄いですね。成果が出たのも頷けます。感心しました。。。

一方、広告会社が優秀な人材を採用する為に仕掛けた、グレイトな採用活動に関心のある方は下記記事もご覧ください。
*ドイツの広告代理店の超アイディア採用活動 “QRコードを描いたピザ”を他社の社員に宅配(2011年)

動画はコチラ

参考サイト

・Adverblog
http://www.adverblog.com/2012/03/06/the-creative-ransom/
・grinterspencer.com
http://www.grinterspencer.com/

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