都市の廊下で音楽と出会う――麻布台ヒルズの空間活用マーケティング

森ビル株式会社は、都市空間の“廊下”を舞台に、新しい音楽イベント「廊下音楽」を10月31日(金)に開催。麻布台ヒルズ内のアート&ギャラリーゾーンにステージを設け、著名アーティストによるアコースティックライブやピアノをメインとしたステージなどを展開します。


新種のImmigrationsB

生活導線を“文化の舞台”へ転換

商業施設で行われる音楽イベント自体はめずらしくありませんが、廊下音楽は移動空間である“廊下”を立ち止まって楽しむ文化の場へと変えるというコンセプト。

会場となるガーデンプラザAのアート&ギャラリーゾーンは、「ギャラリー&レストラン 舞台裏」や「集英社マンガアートヘリテージ」などの施設の周辺にあたります。アートに関心の高い人が行き交う場所にステージを設置し、音楽とアートが交わる空間として活用されます。

館内を移動するときにふっと現れる音楽が、生活リズムに自然に溶け込み、文化的な余白を創出。日常の延長線上に体験を差し込む設計が光ります。

会場の空間構成は、新進気鋭の建築家・津川恵理さん(ALTEMY一級建築士事務所代表)が担当。都市景観大賞特別賞やグッドデザイン賞などを受賞してきた津川さんのデザインが、日常空間を文化とのタッチポイントへと変えます。


津川恵理さん

音楽と食が交わる――街の文化体験

出演者には、蓮沼執太さんや猪野秀史さん、HIRAKU YAMAMOTOさん、カニエ・ナハさん、AYANE SHINOさん、バンド・新種のImmigrationsBなど多彩な顔ぶれが揃い、音楽だけでなく詩やパフォーマンスも交えた多層的な文化体験が展開されます。


カニエ・ナハさん

会場近くの飲食店舗ではドリンクや軽食も販売され、舞台裏の「いわて短角牛100% ダブルチーズバーガー」(税込1,800円・20食限定)とともに音楽を楽しめるのも魅力のひとつ。廊下が滞在と交流を生む都市の新たな舞台へと変貌します。


いわて短角牛100% ダブルチーズバーガー

都市に文化を根付かせる新しい仕掛け

本イベントは1度きりではなく、月末の金曜日に定期開催予定。都市生活に溶け込む文化体験を育むことを企図していることがわかります。

麻布台ヒルズは「街全体がミュージアム」をコンセプトに、アートや建築、食を軸に都市づくりを進めてきました。移動空間に偶発的な出会いを仕掛けることで、都市に文化的な余白と滞在価値を生み出し、街全体に新たなリズムをもたらしそうです。

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