暮らす人、訪れる人の双方にメリットを あわら温泉街で社会実験「よるもうで」スタート
福井県あわら市は、観光と地域の暮らしを融合させる取り組みとして「あわら湯のまち みらいプロジェクト」を始動。その第1弾として、社会実験「よるもうで」を2025年9月6日(土)から11月9日(日)まで開催します。観光客に夜の楽しみ方を提案すると同時に、住民にとっても温泉街を日常使いできる場にすることを目指している施策です。
温泉街の夜に彩りを添える
地方の温泉地は夜の過ごし方が限られ、観光客は宿で過ごす以外の選択肢が少ないことが課題でした。あわら市はこれを踏まえ、夜間景観の強化と回遊性向上に取り組みます。
「よるもうで」では、アメリカフウ並木や三薬師堂をライトアップし、幻想的な風景を演出。広場や通りにはベンチを設置し、気軽に立ち寄れる環境を整えています。観光客はもちろん、住民も日常的に楽しめる仕掛けです。
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湯のまち広場を中心とした拠点づくり
「あわら温泉湯のまち広場」では常設カフェやテーブル・ベンチを設けました。夜間のライトアップも相まって、交流や休憩の場として利用できます。また、伝統芸能館や屋台村「湯けむり横丁」の空き店舗を活用し、新しいイベントや出店にもつなげます。
「湯~わくStand」では観光案内やポップアップショップに加え、浴衣や和傘、提灯のレンタルを実施。まち歩きがしやすくなり、写真映えする体験がSNS発信のきっかけにもなるでしょう。
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三薬師めぐりで広がる夜の楽しみ
舟津温泉薬師堂・二面温泉薬師堂・田中温泉薬師神社を巡る「三薬師よるもうで」も注目の企画。ライトアップされた参拝体験は非日常的で、足湯「芦湯」利用とあわせてシールを集めると限定ステッカーがもらえます。舟津温泉薬師堂では期間限定のおもてなしを行うといい、夜の温泉街を散策することで、地域との交流がうまれるかもしれません。
官民連携で進める温泉街づくり
この社会実験は官民連携の「あわら湯のまち みらいプロジェクト」の一環。観光まちづくりビジョンに基づき、あわら温泉の将来像を描く取り組みとして進められ、実験結果は今後の整備計画に反映されます。
道路空間「湯~わくDori」では統一デザインの看板や提灯を設置し、歩道にベンチを置いて景観と利便性を両立させます。
双方にメリットをもたらすプロモーション事例
「よるもうで」は観光客と住民の双方にメリットを生む施策です。観光客の滞在時間と満足度を高める一方、住民に向けて温泉街を身近に感じる機会を設けることを企図しました。温泉街の衰退が全国的に課題となるなか、持続可能なエリアづくりを探る実験的なプロモーション事例といえるでしょう。
温泉街として栄えた地域を再生させる取り組みとしては、官民学連携で行われている群馬県水上温泉の事例がよく知られています。あわら市の取り組みは、こうした事例に続きます。地域資産を生かした夜間アクティビティーの創出を通じて、温泉街再生の新しいモデルとなる可能性を見出しました。来訪者だけでなく地域の暮らしにも目を向け、再来訪をうながす温泉街の未来を描こうとする事例です。
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