最も古いイケア商品を探せ! ユーザー参加型企画の真の狙いとは
日本でもお馴染みの北欧生まれの家具ブランド・イケア。手頃な値段でデザイン性が高い商品がなんでも揃えられるという同社ならではの強みが、逆に“耐久性に優れていない”というブランドイメージを醸成してしまっているようです。
安かろう悪かろう……まるで妥協するかのようにイケア商品を買う人が一定数いる事実を受け、その印象は間違っているというメッセージを、実際に“ユーザーに証拠を探してもらう”ことで伝えようとした施策がポルトガルで公開されました。
“Hidden Tags(隠されたタグたち)”という施策は、すべてのイケア商品に付けられているタグに書かれた4桁の数字をユーザーに探させ、その数字をSNS上にアップしてもらうというもの。実はこの4桁の数字は製造年月を表現しており、そこに書かれた内容を見ればいつ作られたものなのかが一目でわかるのです。最も古く作られたイケア商品を今も使っていることを証明できたユーザーには数千ユーロ分のポイントを付与するという豪華な景品をフックに、ポルトガル中のユーザーが家にあるあらゆる家具を調べた結果、1969年、なんと55年も前に作られたテーブルが優勝しました。
耐久性に懸念を感じているユーザーがいるという課題を、ユーザー自らの調査結果を通じて反証することで見事に説得力を帯びさせたイケアらしい遊び心が印象的な事例でした。
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