渋谷横丁が「コカ・コーラ」一色に。レトロとモダンが融合「瓶コーク横丁」期間限定オープン
日本コカ・コーラ株式会社は2025年2月17日(月)から2025年3月2日(日)まで渋谷横丁とコラボレーションし、店内外を「コカ・コーラ」一色に染めた「瓶コーク横丁」を期間限定で開催します。
この施策は昭和100年という節目に合わせて、レトロな「瓶コーク」の魅力を再発見してもらい、Z世代をはじめとする若年層に向けて新たな価値を提供する試みです。
「瓶コーク横丁」は商品プロモーションの域を超え、文化としての「カンパイ」のあり方を再定義する狙いがありそうなイベント。お酒を飲まない人も含め、誰もが一緒に楽しめる体験を創出し、より幅広い層へアプローチする施策となっています。
「瓶コーク横丁」の概要とブランディング要素
「瓶コーク横丁」は渋谷横丁全体を「コカ・コーラ」仕様に装飾し、来場者に没入感のある体験を提供します。期間中は赤と白を基調とした提灯や暖簾が設置され、テーブルの上にはフォトスポットが登場。昭和100年という時代の節目を意識し、レトロな空間を演出しながらも、現代のSNS映えを意識したデザインが特徴的です。
今回のイベントでは「瓶コーク」を単なる飲料ではなく、新たなカンパイ文化の象徴として再定義。「令和のカンパイを変える」というモットーのもとアルコールを飲む人も飲まない人も一緒に楽しめる場を提供し、新しいライフスタイルの一部として「瓶コーク」を位置づけています。
渋谷横丁の全店舗で提供される「瓶コーク」割りのオリジナルドリンク5種や、来場者が手にする限定デザインのおみくじコースターなど、多彩なコンテンツを通じて「カンパイ」の新しい形を提案しており、来場者はさまざまな形で楽しめそうです。
レガシーブランドの再解釈とニュートロな世界観
「瓶コーク」は1915年に誕生し、110年もの歴史を持つコカ・コーラの象徴的な商品。瓶ならではの滑らかな口当たりや独自のデザインによる飲み心地の良さは、長年にわたり多くの人々に愛されてきました。しかし現代ではペットボトルや缶が主流となり、特に若年層には「瓶コーク」の存在自体が馴染みの薄いものになっています。
今回の施策では昭和の商店街文化と融合させることでレガシーブランドの価値を再解釈し、若い世代にも新鮮な体験を提供。Z世代の間では「ニュートロ」な価値観が広がっており、昔ながらの雰囲気を楽しみながらも自分なりにアレンジを加えることがトレンドになっています。
そうした価値観に寄り添い、「瓶コーク」を「昔懐かしいもの」ではなく「新しく楽しめるもの」として訴求している点が、本施策のブランディングとしての大きなポイントといえます。
SNS時代に適応した拡散戦略
現代のマーケティングでは、SNSを活用した話題性の創出がブランド価値向上のカギのひとつ。「瓶コーク横丁」ではビジュアル的な魅力を最大化し、自然な拡散を促す仕掛けが随所に施されています。
店舗内外の装飾はもちろん、フォトジェニックな「瓶コーク」の自動販売機や、卓上フォトスポットなど、来場者が写真を撮りたくなる要素が盛りだくさん。さらに限定オリジナルドリンクの提供によって「ここでしか体験できない」という希少性を持たせ、来場者の関心を引きつける工夫もされているところは、まさに秀逸です。
また、限定開催とすることで「今しか体験できない」という特別感を演出し、来場者が積極的に情報を発信する環境を整えています。こうした仕掛けはZ世代を中心にSNSでの拡散を生みやすくし、ブランドの話題性を高める効果がありそうです。
今後の展望
「瓶コーク横丁」は、昭和のレトロ文化と現代の消費行動を融合させたブランディング戦略の好例。シンプルな販促イベントではなく、ブランドの歴史と新たなカンパイ文化を結びつけ、Z世代を中心とした新しい顧客層に訴求する施策です。
今後この取り組みがどのように広がっていくのか、さらなる展開が期待されます。
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