東栄住宅がInstagramの鍵アカウントを開設した理由とは?新プロジェクトに注目

株式会社東栄住宅は2024年9月30日(月)より、新たな試みとして“鍵アカウント”でのInstagram運用を行う「BLOOMING ZINEプロジェクト」を開始しました。

本プロジェクトは家での時間をより楽しく充実させるライフハック情報を、閉鎖的なInstagram鍵アカウント内でコンテンツとして提供し、プライバシーを守りながら安心して参加できるコミュニティを作り上げることを目指しています。

鍵アカウントの戦略的な活用

SNSにおいて鍵アカウントは、アカウント管理者の承認が無いと閲覧できないもの。そのため、プライバシー保護やbotアカウント排除のための対策として効果的です。

東栄住宅は公式アカウントで鍵アカウントでInstagramを運用することで、質の高いフォロワーとのコミュニケーションを重視し、安心して参加できるコミュニティ作りを実現しようとしています。なお、参加希望の方はアカウントにフォロー申請を行えば、数日以内に承認されるとのこと。

住宅購入を検討する温度感の高い顧客層をターゲットに、鍵アカウントというクローズドな場でよりコアな情報を届けられる点は、このマーケティング施策の強みといえるでしょう。

「BLOOMING ZINEプロジェクト」の狙い

本施策は「Instagramの鍵アカウント」という閉鎖的な環境で、フォロワーに限定的な価値あるコンテンツを提供することにより、フォローしたユーザーに特別感を感じてもらい、そこで展開されている企画に参加したくなるような魅力的な場を創り出しています。

住宅という高額な商品を扱う企業として信頼感を重視しながら効果的な情報発信を行っている点は、ほかの競合との差別化要因として有効に働きそうです。

ターゲット層との深いつながりを生む施策

「BLOOMING ZINEプロジェクト」内では、住宅情報を提供するだけでなく、ユーザーの生活全体を豊かにするコンテンツを発信することで、東栄住宅のブランドイメージを向上させていることがうかがえます。

具体的には「豪華プレゼントキャンペーン」や、話題の俳優やインフルエンサーが登場する限定ムービーなどのコンテンツを用意。

さらに現役営業スタッフによるリアルなエピソード紹介などのコンテンツを通じて、フォロワーが住宅購入の際に抱える不安や疑問に対する回答も提供。これらのコンテンツはエンタメ性と実用性を兼ね備えており、同社に興味を持ってフォローしてくれた人を離脱させないといった狙いの垣間見える内容となっています。

新たなSNS活用の手法

「BLOOMING ZINEプロジェクト」は、あえて承認が必要なSNSの鍵アカウントを活用することによって、プライバシー保護とユーザーとの親密な関係構築を実現しているマーケティング施策。

昨今、注目を集め認知度を高めるために拡散を狙うといった手法が主流のSNSマーケティングの中で、同社のSNS活用方法は、他社にとっても温度感の高いターゲット層を狙い撃ちする策として参考になりそうです。

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