焼酎が持つ香りの変化を若い世代にも楽しんでほしい、定期便「旬の蒸留酒」誕生の理由

千葉の本店をはじめ、お酒のセレクトショップ「IMADEYA」を展開する株式会社いまでやは、宮崎県で焼酎などの蒸留酒を生産する酒造と共同で、蒸留酒をテーマにした初のサブスクプラン「旬の蒸留酒」を開発しました。「本格焼酎の日」と制定されている11月1日より数量限定で、2024年1月配送分からの予約を開始しています。

この定期便は、焼酎が持つ香りの変化を若い世代にも楽しんでもらおうと開発されました。ジンやウイスキーなどの蒸留酒がブームになる一方で、同じ蒸留酒である焼酎の市場規模は減少傾向にあります。しかし焼酎は本来、その多様な香りを楽しめる蒸留酒。そこで、この定期便では、12種類の香りを野菜や果物などの作物に例えて、その作物の時期に合わせて届けます。日本酒の新酒や、ワインのヌーヴォーのような「旬」を感じづらい蒸留酒ですが、この定期便で蒸留酒の旬を味わい、楽しんでもらえるきっかけを提供しています。

届けられる商品は、IMADEYA、宮崎県の小玉醸造、柳田酒造、渡邊酒造場、若手クリエーターの3者によって共同開発されました。生産者は、香りの方向性が異なる12種類の蒸留酒を開発、その香りをいまでやが季節の野菜や果物に例え、外部の若手クリエーターがネーミングやデザインを設計しています。

 

11月1日は「本格焼酎の日」ですが、焼酎は市場全体の縮小傾向が続いています。いまでやにおいても焼酎の売上構成比は2011年から2021年の10年で、21%から7%まで減少。その要因を自社で独自に若者へヒアリングしたところ「おじさんっぽい」「芋臭い気がする」など、味わいよりもイメージに起因する声が多く聞かれた経緯があります。

そこで、今回の蒸留酒を「焼酎」であることを伏せて若者に試飲してもらったところ、「香りがいい」「ジンみたい」「ソーダで割って飲みたい」などの声が挙がりました。実際に、蒸留酒という意味で同じジャンルであるジンなどは需要が伸びていることから、焼酎のイメージを変えていくプロジェクトをスタートし、今回の定期便を第一弾としています。

不本意なイメージによって不人気な焼酎を、12種類の香りを野菜や果物などの作物に例えて、その作物の時期に合わせて届けるサブスクプラン。パッケージも香りに例えた作物でシンプルにデザインし、新たなブランディングにより若者ターゲットの市場獲得施策となっています。

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