国際女性デーにあわせたレストランのPR。男女間で賃金の格差をレストランの価格で表現
男女間で賃金の格差があるという問題は、世界各国でいまなお消えることがありません。そんな現状に目を向け、考える機会を作るべく、ナイジェリアのレストラン・PitShop Lagosは3月8日の国際女性デーにあわせて、女性客のみ週末の料理代金をディスカウントするキャンペーンを実施しました。
「女性の賃金が少ないのはおかしい! あなたがあなたの彼氏よりも稼ぎが少ないという現状について、いちど考えてみませんか?」「女性の方が代金が少ない、ということを不公平に感じたら、男女間の賃金格差にも目を向けてみてください」「今週末、女性の代金を割引します。なぜなら、女性だからです。これって不公平ですか?」
キャンペーンにあわせて制作されたポスターには、男性側からは見えにくい賃金格差を分かってもらえるようストレートな表現のキャッチコピーが並びます。
キャンペーン当日、店を訪れた客からは「この問題について考えるため、自転車ライドの会を開いた」や「賃金格差なんてない」と現状を認めようとしない男性客など、様々な反応が見られました。
その一方で、「女性は社会に必要とされていないのか……」「彼は、わたしの倍昇給した」など、女性側のリアルな気持ちを吐露する光景も見られました。
このキャンペーンは、店内を超え、SNS上へ議論の場が広がり、さらにそこから大手メディアにもこの問題が取り上げられました。
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