好き or 嫌い? 自社製品の好みを遺伝子レベルで調べるキットを開発したマーマイト

イギリス発祥で、オーストラリアでも国民的な発酵食品の「Marmite(マーマイト)」が開発したのが、自社の製品であるマーマイトを好きか嫌いかを遺伝子レベルでチェックするキットです。

「マーマイト」というのは、濃い茶色をしている粘り気のあるペースト状の発酵食品。ビタミンBを多く含むため、国民食としてその地位を確立してはいるのですが、塩気が強く独特の香りがするため、好き嫌いの分かれる食品です。そんな好き嫌いが激しい製品の特性をあえて利用し、マーマイトを美味しく食べられる人か、どうしてもダメな人かを遺伝子レベルで調査してはっきりさせるために開発されたキットは、添付された器具で採血を行い、センターに郵送することで遺伝子解析を行ってくれるのです。家族間で、カップル間で。長く好き嫌いで意見の食い違いを作り出してきた問題が、このキットにより科学的に解決をすることになったのです。実に200名以上が参加し、700時間を費やした遺伝子検査により、「すばらしい!  我が家全員がマーマイト大好き遺伝子だ!」と喜ぶ家族もいれば、もう食べなくてもいいことに安堵する人もいましたが、隠れマーマイトファンという潜在層へのアプローチにも繋がり、結果的にはマーマイトの売上が14%アップする結果となりました。

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