“無音”音楽アルバムで話題!聴覚障害を持つ人々への斬新ドネーション施策

Case: The D.E.A.F album

フランスのNGO団体、INJS Parisが聴覚障害を持つ人々へ向けて行った寄付キャンペーンをご紹介。

現在、フランスでは聴覚障害を持つ子どもの10人に9人が、コミュニケーション改善のため補聴器を装着しているといいます。 しかし、補聴器は声には対応しているものの、音楽を聴くことには対応していません。これはデジタル社会における悲しい事実です。

聴覚障害を持つ人々も音楽を楽しめるよう、INJS Parisは振動を通して音の周波数を感じることができるシステムを開発しているところです。開発には、わずか23歳でエミー賞を受賞した聴覚障害を持つサウンドエンジニアのDamien Quintard(27歳)をはじめ、聴覚障害を持つ若者や専門家も協力しています。

開発費を工面すべく、INJS Parisは音楽アルバム「The D.E.A.F」を作成し、Spotifyにて配信。ストリーミングでの収益をすべて開発のための寄付に充てることにしました。現時点での再生数は30万回以上。トップ50アルバムでは2位にランクインしました。「The D.E.A.F」は、収録された7曲のすべてが無音で、意味深いアルバムとなっています。

お金を使うことなく、音楽を再生するだけで寄付に貢献することができるユニークなプログラムでした。

ランキング

最近見た記事

最新記事

すべて見る