【Pick of the week】今週の国内事例ピックアップ 1/11

直近でリリースされたもの・話題になったもの等、日本国内のクリエイティブ・キャンペーン事例をAdGang目線で独自にピックアップしてご紹介する「Pick of the week」。

今回は、ホンダ、P&G、セブンツーセブン、明治、ヤクルトの5つの事例をご紹介。

1:「#あなたはあなたを走れ」ティーザーキャンペーン(ホンダ)

Believe your INSIGHT.

本田技研工業は、昨年12月14日の新型ハイブリッド車「INSIGHT(インサイト)」発売に伴い、「あなたはあなたを走れ」をキーフレーズとした「Believe your INSIGHT.」のティーザーキャンペーンを展開。

本キャンペーンでは、モノクロの街中写真を背景とし、“空気を読む”・“他者評価”・“映え”・“アピール”などの現代を象徴する言葉の数々に、赤い打ち消し線が引かれた広告を、東京都心の18駅のボードやサイネージに掲出。同時に、同社のTwitter公式アカウントでは、「あなたはあなたを走っていますか?」という問いかけと共に、プロモーション動画を公開した。本広告では、既存価値を否定し、自分の価値観・美意識にしたがって生きていくことの大切さを訴えている。

2:“グレイヘア”セレブリティを広告モデルとしてブランド初起用(P&G)

P&Gが展開する世界的ヘアケアブランドの「パンテーン」は、昨年、染めない・隠さないグレイヘアが多くの女性の賞賛を得たフリーアナウンサーの近藤サトさんと、生後4ヶ月の時に母親がインスタグラムに投稿した写真がきっかけで爆毛ベビーとして世界的に話題になったbabychancoの2人とコラボレーションし、新年のブランド広告を展開。

新聞広告に加えて、#さあこの私で行こう を共通メッセージとして、SNS企画や対談コンテンツも用意。なお、日本のパンテーンとしては、“グレイヘア”セレブリティの広告モデル起用は初となる。

3:新幹線の車窓でよく見かける「727」Wikipediaを新聞広告に掲載(セブンツーセブン)

大阪市に本社を置く化粧品メーカーであるセブンツーセブンは、「なんの会社かわかりにくいという声にお応えし、 弊社Wikipediaをいったんそのまま掲載します。」という文章を添えて、自社のWikipediaページのスクリーンショットとともに新聞広告を1月7日に掲載。

同社では自社の独自性を出すべく、1979年より「727」と大きく記した“野立て看板”を主に新幹線沿線に展開してきた歴史がある。一方で、“727の看板は記憶にあるがなんの会社かは知らない”といった声や、「727」という数字が大きく書かれているのがスロットを連想させるのかパチンコ屋だと誤解している人、もしくは航空会社だと思っている人も多いのが課題だった。そこで、あれやこれや伝えたいことを企業から言おうとするより、Wikipediaのページを見てもらうのが一番手っ取り早いという結論に至ったという。

4:全国高校サッカー選手権の全48地区予選大会決勝で「応援号外」を発行(明治)

あきらめなかった先にある、未来へ。

明治は、「R-1 強さひきだすプロジェクト」特別企画として“あきらめなかった先にある、未来へ。”をコンセプトに、『全国高校サッカー選手権大会』を活用したブランドプロモーションを展開。

本企画は、全国大会ではなく敢えて、全国大会出場が決定する10月下旬〜11月中旬に開催された“地区予選大会決勝”に着目。地区予選決勝翌日に、それぞれの出場校(全48校)に対して、出場決定を祝福しながら全国大会での更なる活躍を応援する『応援号外』を制作し、ダイレクトハンドで届けたというものだ。更に、同号外はR-1のTwitterキャンペーンアカウントでもリアルタイムに公開。

“自分たちの活躍が新聞になる”という点で、普段は新聞に目を通さない高校生にも大好評で、号外を手にしたり目にした生徒を起点に各地で草の根で話題になった。また、全国大会開催時には、昨年12月24日(月)〜1月6日(日)に新宿駅で48枚の号外を一斉掲出するOOHを展開した。

5:TVやネットではなく渋谷のビジョンのみで新動画を展開(ヤクルト)

ヤクルト本社は、女優の川口春奈さんが出演する乳酸菌飲料「シンバイオティクス ヤクルト W」の渋谷屋外ビジョン専用に制作した新動画3篇を、1月11日(金)15:00より渋谷のスクランブル交差点のビジョン「Q’S EYE」と、1月1日(火)より運用が開始された「渋谷駅前ビジョン」の二つのビジョンのみで公開。

本施策では、屋外ビジョンがもつ情報過多な環境の中での放映という性質を考慮し、あえてシンプルな動画にすることで、逆に目立たせている。また、いつ見ても訴求内容が伝達できるよう、ストーリー性を排除してグラフィックの訴求力を高めている。「ハイスピードドリンク篇」では、同商品を飲む4秒間を「ハイスピードカメラ」で切り取り、100秒間の美しい映像として再現。忙しない渋谷の街で、その場所だけ時間軸がズレているかのような動画となっている。

 

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