「そのとき、メイクは勇気になる。」資生堂によるショートフィルム『The Party Bus 好きだなんて 言えない』
Case: The Party Bus 好きだなんて 言えない
資生堂がハロウィンを題材にして制作したショートフィルム『The Party Bus 好きだなんて 言えない』が話題を呼んでいます。本作品は同社が「Amazon Fashion Week TOKYO」の公式コスメティックスポンサーであることを記念して公開されました。
手掛けたのは数多くのCMやミュージックビデオなどを制作し、2015年に同じく資生堂のWEB動画『High School Girl? メーク女子高生のヒミツ』でカンヌライオンズやONE SHOW、クリオ賞といった広告祭で幾つもの賞を受賞した柳沢翔監督。
前回の『High School Girl? メーク女子高生のヒミツ』は、女子高校生だと思っていた子たちが、実は全員女装した男子高校生だった…という衝撃のエンディングが反響を呼んだ作品。(詳しくはコチラの記事『あなたもきっと騙される!? 資生堂「メーク女子高生のヒミツ」動画拡散によって得た成果とは』をご覧ください)
そして本作の主人公は、仮装イベントに参加した“かぐや姫”。恋人のドラキュラと、自分に好意を寄せる親友・サムライゾンビの間で心が揺れているようです。
どうしていいのか分からず、頬を伝い落ちる涙。すると彼女のリップが、アイメイクが踊り出し…濃いメイクで隠していた気持ちを解きほぐしていきます。
そしてバスが止まった時、自分の本当の気持ちに気づいたかぐや姫。サムライゾンビのもとへと駆け寄り…
最後は『Make up your own story(あなた自身の物語を描こう)』というメッセージでフィナーレ。サムライゾンビが実は女性だったことがわかり、同性愛・LGBTをテーマに扱っていたことが明らかになります。
大事な仕事がある日、好きな人に会う日などに多くの女性が念入りにメイクアップをするのは、ただ自分を綺麗に見せるためだけではなく、自信や勇気を持つためでもあります。逆に言えば、メイクには女性たちを奮い立たせ、一歩前へと踏み出させる力があるのです。
たんに多様性を認めるだけでなく、異なる価値観に共感して新しい価値を紡いでいく「Love the differences」というメッセージを発信しているといいます。
『メイクの力』を幻想的かつ独創的に表現したショートフィルム。特設サイトではムービー制作の舞台裏や、使用した化粧品の紹介もありますので、ぜひ合わせてご覧ください。
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